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らんたん*柚木麻子

  • 2022/02/25(金) 18:20:52


大正最後の年。かの天璋院篤姫が名付け親だという一色乕児は、渡辺ゆりにプロポーズした。
彼女からの受諾の条件は、シスターフッドの契りを結ぶ河井道と3人で暮らす、という前代未聞のものだったーー。


現在、女性が当たり前に教育を受けられる環境にいられる礎を作った女性たちの物語である。ことに、その中心にいて、恵泉女学園の創立者でもある河合道の果たした役割と、時代に翻弄されながらも、絶やすことのなかったその熱意、そして、彼女を取り巻く、自立した女性たちとの関りが生き生きと描かれていて引き込まれる。史実に基づいた物語であり、女性たちの考え方に偏ったところがないとは言えないが、彼女たちがいてくれたからこそのいまなのだと思うと、よくぞあきらめずにいてくれたと思わずにはいられない。パワーを注入される心地の一冊である。

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