fc2ブログ

ムゲンのi 下*知念実希人

  • 2022/03/09(水) 07:20:39


愛衣は魂の分身〈ククル〉と夢幻の世界に飛び込み、眠りから醒めない奇病・イレスに罹った患者のマブイグミ〈魂の救済〉に次々と成功する。
やがて、患者の心の傷が、23 年前の通り魔殺人と、頻発する猟奇殺人に繫がっていることがわかる。
感動と驚きのフィナーレが待ち受ける超大作ミステリー、ここに完結。


上巻を読み終えた時点での想像を超える展開が待っていた。そうきたか、という印象とともに、なるほど、と腑に落ちる部分も多くあり、伏線はきちんと張られていたのだと納得させられる。愛衣のあまりにも大きな喪失感と、それを補って余りある満たされ感が、ほっとさせてくれはするが、果たして現実的にあの境地に達することができるかと問われたら、個人的にはうなずくことはできそうにない。それを含めて、強くなり成長した愛衣を応援したくなる一冊だった。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する