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新章 神様のカルテ*夏川草介

  • 2022/06/05(日) 16:02:56


信州にある「24時間365日対応」の本庄病院に勤務していた内科医の栗原一止は、より良い医師となるため信濃大学医学部に入局する。消化器内科医として勤務する傍ら、大学院生としての研究も進めなければならない日々も、早二年が過ぎた。矛盾だらけの大学病院という組織にもそれなりに順応しているつもりであったが、29歳の膵癌患者の治療方法をめぐり、局内の実権を掌握している准教授と激しく衝突してしまう。
舞台は、地域医療支援病院から大学病院へ。


ドラマを観てからしばらく経っているが、読み進めるごとにその情景がまざまざと浮かんでくる。ドラマも原作にとても忠実に作られていたことがわかる。大学病院では、個人病院とは全く質の異なるジレンマが多々あるが、それでも栗原一止は栗原一止で安心する。本人にとっては至極生きにくいことであろうとは察するが。病院での心も身も削る奮闘と、家族と過ごす穏やかな時間の対比が相変わらず素晴らしい。この家族でいる限り、どこへ行ってもやって行けるだろうと確信させられる。読みながら何度も涙があふれて文字が見えなくなる一冊だった。

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