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六の宮の姫君*北村薫

  • 2003/11/17(月) 07:45:46

☆☆☆・・   六の宮の姫君

大学4年生の《私》は、出版社でアルバイトをしながら卒論に取り組む。
テーマは「芥川龍之介」。
大作家から芥川の謎めいた言を聞かされ、調べを進めていくのだが・・・・・・
 (帯より)

出版社のアルバイターとして訪れた大作家からもたらされたひと言。
芥川が自らの作品『六の宮の姫君』について語ったという言葉。
あれは玉突きだね。……いや、というよりはキャッチボールだ》
の謎を解き明かすべく 主人公が文献に当たり 想像を巡らす物語。
落語家で大学の先輩でもある 春桜亭円紫さんからのヒントも絶妙で どきどきしてしまう。

謎解きを円紫さんに任せず 主人公の《私》にさせたことで 読者も一緒に謎を解き明かしているようなスリルを味わえるのではないだろうか。

芥川龍之介・菊池寛他 その時代の作家達に興味のある人には 別の興味も盛りだくさんである。



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今日何読んだ?どうだった??

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「六の宮の姫君」 北村薫

六の宮の姫君posted with 簡単リンクくん at 2006.12. 8北村 薫著東京創元社 (1999.6)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る

  • From: 今日何読んだ?どうだった?? |
  • 2006/12/14(木) 09:13:36

この記事に対するコメント

今回のこの作品はあまり置いてけぼり感も感じず、<私>と一緒に謎を解き明かす楽しさを味わえました。
しかし円紫さんの記憶力&推理力はすごいですね。やっぱり遠い存在です。

  • 投稿者: まみみ
  • 2006/12/14(木) 09:14:51
  • [編集]

円紫さんの頭脳=北村さんの頭の中
でしょうか。
円紫さん、あくまでも穏やかにさらっと答えに辿り着いちゃうのが いつもながら憎いですねぇ。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/12/14(木) 13:07:30
  • [編集]

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