fc2ブログ

時計を忘れて森へいこう*光原百合

  • 2005/07/30(土) 17:32:30

☆☆☆☆・

時計を忘れて森へいこう 時計を忘れて森へいこう
光原 百合 (1998/04)
東京創元社

この商品の詳細を見る

 若杉 翠(わかすぎ みどり)16歳の春
 迷い込んだ森の中なにげなく踏み出した一歩が彼女の運命を変えた・・・・・

                         (帯より)


16歳の若杉翠が深森護に出会ったのは父親の仕事の都合でこの清海という場所にやってきて、新しい場所にも高校生活にもやっと慣れた頃だった。
護はシーク協会(The society for Educational in Kiyomi)の「環境教育セクション」の自然解説指導員(レンジャー)なのだった。
翠が高校の郊外学習で訪れたシークの森に母にもらった腕時計を落としたことがきっかけで出会い、それからの季節をまさに≪時計を忘れて≫過ごすことになる。
自然のなかの護のすばらしさ――翠にだけとびきりの特別なのかもしれないが――に魅了され、押しかけボランティアとして通ううちに、ますますどんどん惹かれていく。
そんな護はさまざまな欠片から物語を織りなす名人でもあった。人の悩みや哀しみ苦しみを物語を織りなすことによって解きほぐしてゆき、結果的にその人の背負ったものを軽くしてやることができるのだった。
まさにミステリで言う探偵役なのだが、気負ったところなどひとつもなく、自然の流れに任せているうちに自ずとそういう結果になっているのが、自然と過ごし、自然を慈しむ護ならではであたたかい心地にさせてくれる。
護はもちろん、シークで働く人たち、シークに集まる人々に、そしてなによりもシークの森に本当に会いに行きたい気持ちになってしまう。
それほど遠くない未来に、深森翠になったとしても、翠はシークの森とシークの人々と共にいくつもの季節を過ごしてゆくのだろう。

V
V

TB
本を読んだら・・・byゆうき
本を読む女。改訂版
雑食レビュー
おいしい本箱
しんちゃんの買い物帳

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

時計を忘れて森へいこう 光原百合

時計を忘れて森へいこう光原 百合東京創元社 1998-04by G-Tools時計を捜して森をさまよう翠の前に現れた穏やかで柔らかい声の主、護さんが、この連作短編集の探偵です。環境保護活動や環境教育活動を行っている「シーク」という団体で働いていて、自然をこよなく愛する温か

  • From: IN MY BOOK by ゆうき |
  • 2005/07/30(土) 23:11:19

「時計を忘れて森へいこう」光原百合

時計を忘れて森へいこうsa-kiさんやトラキチさんが薦めてくれた光原百合さん。トラキチさんのMy Best Books!でももうすぐ投票もはじまるし、ということで早速手に取ってみました。またいい本を紹介してもらって嬉しい。ブログの醍醐味ですなあ。

  • From: 本を読む女。改訂版 |
  • 2005/08/01(月) 11:36:36

時計を忘れて森へいこう [光原百合]

時計を忘れて森へいこう光原 百合 東京創元社 1998-04高校生になると同時に清海に引っ越してきた少女・若杉翠。ある日森の中に迷い込んだ翠は、不思議な青年、深森護と出会います。シーク協会の自然観察指導員である護と、翠の織り成す、やさしい物語。これは…とてもよかっ

  • From: + ChiekoaLibrary + |
  • 2005/08/16(火) 15:45:22

時計を忘れて森へいこう

時計を忘れて森へいこうposted with amazlet at 05.09.08光原 百合 東京創元社 (1998/04)売り上げランキング: 118,600Amazon.co.jp で詳細を見る清海という土地に住む高校生の翠は、高校の校外学習で行った先の森で時計を失くしてしまい、探している時に不思議な青年と出会う

  • From: 雑食レビュー |
  • 2005/09/09(金) 22:41:26

[本]光原百合「時計を忘れて森へいこう」

光原百合さんの本を「十八の夏」に続けてもう1冊。時計を忘れて森へいこう光原 百合 / 東京創元社親の仕事の都合で都心から山梨に引っ越してきた高校生と、彼女が偶然出会った自然解説指導員の青年の謎解き物語。多分広義のミステリのカテゴリに入る話ではあると思うのです

  • From: Four Seasons |
  • 2005/12/28(水) 21:48:47

時計を忘れて森へいこう 光原百合 創元推理文庫

ちょっと色々あって、レヴュー更新が滞っております。ま、こういう時もある・・・。こんなときは、無理せず自分のペースで、と思ったりしてます。

  • From: おいしい本箱Diary |
  • 2007/02/18(日) 11:51:22

「時計を忘れて森へいこう」光原百合

時計を忘れて森へいこう (創元推理文庫)光原 百合 (2006/06/27)東京創元社 この商品の詳細を見る 女子高生の若杉翠は校外学習にきて、森を散策中に時計を落としたことに気づき、解散後に1人で探しに戻ったら道に迷ってしまった

  • From: しんちゃんの買い物帳 |
  • 2007/09/09(日) 17:13:42

この記事に対するコメント

トラバありがとうございました。
やっぱり、深森翠になるんでしょうねー。
そしてあの教会で結婚式ってとこですね。
素敵だなあ。

  • 投稿者: ゆうき
  • 2005/07/30(土) 23:16:28
  • [編集]

表紙の翠ちゃんがまた素敵ですよね。
流行の先端なんていう言葉からはいちばん遠いところにいそうで
≪自分時間≫を知らず知らずのうちに持っていそうで。
護さんとはベストパートナーになること請け合いですね♪

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/07/31(日) 08:03:28
  • [編集]

この二人がうらやましすぎる~。
いいですねぇ。レンジャー。私もなりたくなりました(笑)。

  • 投稿者: chiekoa
  • 2005/08/16(火) 15:46:32
  • [編集]

このふたりの
真っ直ぐな不器用さがいいですね♪
いつまでも俗世に汚されないふたりでいて欲しいです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/08/16(火) 16:56:02
  • [編集]

翠ちゃんと護が、きっと将来幸せになれるだろうな、と思うのがとても嬉しい物語ですよね・・。
夜の森の静寂を楽しむところ、あれほんとにやってみたいものです。

  • 投稿者: ERI
  • 2007/02/18(日) 12:06:04
  • [編集]

こんな世の中だからよけいに
失って欲しくないたくさんのことに満ち満ちているようです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/02/18(日) 14:21:36
  • [編集]

レンジャーいいなあと思ったのですが、虫が嫌いだった。
それに牛乳も飲めなかった。
レンジャーへの道は断念です(爆)

  • 投稿者: しんちゃん
  • 2007/09/09(日) 17:17:36
  • [編集]

それは・・・・・笑
残念でしたね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/09/10(月) 06:35:10
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する