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オテル モル*栗田有起

  • 2005/08/02(火) 13:42:01

☆☆☆☆・



オテル・ド・モル・ドルモン・ビアンは地下にあるホテル。
地下13階。地下2階から地下12階までの各フロアに9室ずつの客室がある。
営業時間は日没から日の出まで。一見さんお断りの会員制で、会員資格は本当に眠りを必要としていること。

そのホテルのフロントデスクの受付の求人広告を見つけた本田希里は、何度も何度も繰り返しそれを見、見れば見るほど自分にぴったりな条件だと考えて履歴書を送った。
その条件とは、年齢や学歴は問わず、接客の経験も問わず、勤務時間は日没から日の出までで、夜に強く、孤独癖があり、めったにいらいらしないということだった。

希里のオテルでの仕事のこと、眠りを求めるためだけにオテル・ド・モル・ドルモン・ビアンを訪れるお客様たちのこと、そして、双子の妹 沙衣と17歳で産んだその娘 美亜とその父 西村との生活のことが物語りの幹になっているのだが、ほんとうは、すべてが希里の心の奥のことを表わしているようでもある。
呼ばれるようにしてオテルと出会ったのも、希里こそが心の底からの眠りを必要としていたからなのではないかと思われる。
この物語の最初から最後まで、実はみんな希里の夢だったのですよ、と言われたとしても、わたしはたぶん驚かないだろう。



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オテルモル 栗田有起

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  • 2005/08/03(水) 00:18:57

「オテルモル」栗田有起

オテルモルposted with 簡単リンクくん at 2005. 7.14栗田 有起 / 栗田 有起著集英社 (2005.3)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見るこの方、今回(133回)の芥川賞でも候補になってました。3回目くらいですか。候補の常連ってなんかはまりこん

  • From: 本を読む女。改訂版 |
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オテルモル [栗田有起]

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  • 2008/06/27(金) 06:10:57

この記事に対するコメント

「実はみんな希里の夢だったのですよ」
この一言にいま感動しています!
なるほど!!確かにそういわれても納得な…。

  • 投稿者: chiekoa
  • 2005/08/03(水) 11:25:04
  • [編集]

夢のような

お話ですものね。
マイムマイム歩きしなくちゃたどり着けない入口 とか
すべてが地下にある とか
ロビーでの行動までもがお客様の眠りに関わってしまう とか
オテルでの出来事はあまりにも現実離れしていて夢心地。
ついついみんな夢かも?なんて思っちゃったのでした^^;

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/08/03(水) 12:31:40
  • [編集]

はじめまして

私もchiekoaさんと同じく、
>実はみんな希里の夢だったのですよ
に、ドキっとしました。
希里が呼ばれるようにしてオテルにであったのも・・・というのにも納得でした。

  • 投稿者: june
  • 2005/10/05(水) 22:59:13
  • [編集]

どうぞよろしく♪

TB&コメントありがとうございます。
探してみたらビルとビルの隙間に
こんなホテルの入口が見つかるかもしれない、
なんて考えたら、それだけで夢見心地ですね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/10/06(木) 07:12:45
  • [編集]

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