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名探偵は密航中*若竹七海

  • 2005/08/26(金) 17:10:55

☆☆☆・・



 戦前、海外旅行の主流は客船でした。日本から欧州まで、
 人々は一か月以上もかけ、いくつもの港を経由して
 のんびりと運ばれていったのです。そんなのどかな時代の、
 のどかなはずの客船に、たまたま名探偵、猫、じゃじゃ馬お嬢さま、
 賢いメイド、女冒険家に悪戯小僧、おまけに宝石泥棒や殺人者、
 といったとんでもない乗客たちが乗りあわせてしまった・・・・・。
 本書はそんな設定を楽しみながら書いた、優雅でのんき、しかもてんやわんやの
 <オムニバス・昭和初期・船・トラベル・ミステリ>です。
 船酔いに気をつけて、お楽しみください。
        (「著者のことば」より)


7つの連作集。
それぞれの物語で事件が起こり、解決されてゆくのだが、その様子をまとめるように、旅行記の下書きとして 龍三郎が兄に宛てて送った手紙がそれぞれの物語の最後につけられている。
事件テンコ盛りの船旅が終わり 読者もやっとひと息ついたところで、それがまた最後の最後の謎解きの落ちにつながるのだから、作者のサービス精神はとてつもない。

それにしても、こんなメンバーで二か月近くを過ごさなければならないとしたら、事件が頻発して飽きることがない、などと笑ってはいられないだろう。

 TB
ちえこあさん

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名探偵は密航中 [若竹七海]

名探偵は密航中若竹 七海 光文社 2000-03昭和五年七月、横浜を出港、倫敦に向けて旅立った豪華客船・箱根丸。しかし、船出早々、横浜で起きた奇妙な殺人事件の容疑者が、箱根丸に乗船していたことがわかり、大騒動に!さらに、男爵令嬢の逃亡事件、船内での殺人事件、幽霊船

  • From: + ChiekoaLibrary + |
  • 2005/10/04(火) 16:15:40

この記事に対するコメント

もともとはそれぞれが単独で発表されていたのを、本にまとめるときに「プロローグ」「エピローグ」「手紙」をつけたみたいですね。うまいなぁと思いました。楽しかったです!

  • 投稿者: chiekoa
  • 2005/10/04(火) 16:30:16
  • [編集]

なるほど

そうだったんですか。
そんな風には思えないほど
ぴったりはまっていますね!
ほんとにうまい。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/10/04(火) 16:58:42
  • [編集]

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