fc2ブログ

鍵*乃南アサ

  • 2005/08/27(土) 17:17:08

☆☆☆・・



 高校二年生の麻里子のカバンに、知らぬ間に
 一つの鍵が押しこめられた――。
 近所で連続して起きる通り魔事件は、ついに殺人にまでエスカレート。
 父も母もいなくなった障害を持つ女子高生と、
 その面倒を見なければいけなくなった兄や姉との心の通い合いをも
 見事に描いた、新直木賞作家の泣ける名作ミステリー。

                        (文庫あらすじより)


ミステリーというよりも、ミステリーの要素を含んだ家族の物語、と言った方がいいかもしれない。
ひとつの小さな鍵がまさに物語の鍵となり、満員電車の中で偶然それを押し付けられた麻里子もまた鍵になる。

歳が離れて生まれた妹は生まれつき耳が聴こえなくて、母は妹にかかりきりになった。兄は歳が離れている故にあからさまな嫉妬心を表わすことができず、母亡き後になって、妹には何の罪もないと解っていながら屈折した態度を取ってしまう。
そんな下地があったからこそ麻里子は事件に巻き込まれることになるのだった。

両親に先立たれた三人のそれぞれの想いと、思いやる気持ち、そして母に対する想いは、一時は空回りしても、やがてひとところに集まり、家族が集まるその場所を拠り所にするのだろう。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

乃南アサ 「ライン」 講談社文庫

乃南 アサ ライン 《昨夜は寝ぼけて書いたので、ちょっと文章直しました。はは。》乃南アサさんの本は、最初に読んだ作品ですっかり気にいってしまい、これまでに何冊か読んだ。今回は「ライン」です。ラインとは、「オンライン」のライン。主人公の浪

  • From: 無節操ニンゲンのきまま生活 |
  • 2005/09/16(金) 10:30:01

この記事に対するコメント

家族の物語

ミステリーを含んだ家族の物語、ぴったりの表現ですね^-^
乃南さんの作品は人間くさいミステリーでお得感たっぷりなので、最近読み始めました。
TBさせていただきましたので、よろしくお願いします。

  • 投稿者: izura
  • 2005/09/16(金) 10:39:12
  • [編集]

どうぞよろしく♪

乃南作品
親しみやすいものが多いですね。
こちらからもTBさせていただきます。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/09/16(金) 18:27:29
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する