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となり町戦争*三崎亜記

  • 2005/08/28(日) 17:02:34

☆☆☆・・



ある日、僕・北原修路の目は、舞坂町の広報紙≪広報まいさか≫に小さく載っていたこんな記事に吸い寄せられた。

 ――――――――――――――
 【となり町との戦争のお知らせ】
 開戦日     九月一日
 終戦日     三月三十一日(予定)
 開催地     町内各所
 内容      拠点防衛 夜間攻撃 敵地偵察 白兵戦
   お問い合わせ  総務課となり町戦争係 
 ――――――――――――――


開戦日の九月一日になっても僕の目には何も変わったところは見えず、いつもとまったく変わらない日常が過ぎていた。そんなとき、突然≪戦時特別偵察業務従事者≫に任命され、となり町戦争係の香西瑞希と結婚するという体裁を取ってとなり町に潜入して偵察活動を行うことになった。

最初から最後まで戦争という実感をもてないままに戦争に協力し、人の命を犠牲にして終戦を迎えるのだが、それでも僕は何の実感も持てはしないのだ。
それはおそらく、読む者にとっても同じではないか。
著者は何を想ってこの物語を書いたのだろう。
となり町はもしかするともっとずっと広い意味でのとなり町なのかもしれない。そしてわたしたちは、人を殺す ということを少しも認識しないまま となり町と実感の伴わない戦争をしているのではないだろうか。
これは、著者からの警告なのかもしれない。

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「となり町戦争」 三崎 亜紀

となり町戦争posted with 簡単リンクくん at 2005. 8. 3三崎/亜記??著集英社 (2005.1)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る

  • From: 今日何読んだ?どうだった?? |
  • 2005/08/28(日) 20:44:41

「となり町戦争」三崎亜紀

となり町戦争三崎 亜記 / 集英社(2004/12)Amazonランキング:1,859位Amazonおすすめ度:Amazonで詳細を見るBooklogでレビューを見る by Booklogすばる文学賞受賞作。これってでも芥川賞候補にもなってないし、 ほかになんのタイアップもないはずなんだけど、売れたよねえ。

  • From: 本を読む女。改訂版 |
  • 2005/08/29(月) 02:10:43

◎◎「となり町戦争」 三崎亜記 集英社 1470円 2005/1

 現に日本国内でも地域的戦争は起こっているわけで、今朝の新聞を見るだけでも、現象としての部分では報じられている。 まずは、戦に破れた長野県山口村の話。島崎藤村の出身地のその村が、岐阜の中津川市連合との戦いに敗れ、新:中津川市に併合される。要するに、文壇出

  • From: 「本のことども」by聖月 |
  • 2005/08/29(月) 07:46:46

となり町戦争 三崎亜記

となり町戦争三崎 亜記集英社 2004-12by G-Toolsある日突然、「となり町」との戦争が始まります。しかし、日常生活は何も変わらないまま。役場から「偵察員」に任命された僕でさえ、戦争の実感を持てないまま、今までどおりの日々をすごしています。でも、市報にのせられる

  • From: IN MY BOOK by ゆうき |
  • 2005/08/29(月) 18:40:03

「となり町戦争」(三崎亜記著)

 今回は 「となり町戦争」 三崎 亜記著 です。この本は第17回小説すばる新人賞受賞作ですね。

  • From: たりぃの好きなもの |
  • 2005/08/30(火) 21:14:48

「となり町戦争」 三崎亜記

これ、最近えらい評判の本です。すばる新人賞を受賞して11万部も売れたそうな…。オビを見ると、高橋源一郎だの井上ひさしだの有名どころが大絶賛。なので、僕もかなり期待して読んでみたんですが…。うーん、ちょっと期待が大きすぎたかなあ…。そんなにイイかあ?これ(...

  • From: DOWN TOWN DIARY |
  • 2005/09/03(土) 08:44:09

読書感想「となり町戦争」

読書感想「となり町戦争」となり町戦争【評価】★★★

  • From: 三匹の迷える羊たち |
  • 2005/10/05(水) 16:21:40

となり町戦争、三崎亜記

カバー写真は横山孝一。第十七回小説すばる新人賞受賞作。アパートにひとり住まいをしている平凡な会社員で、ある日町の広報誌にとなり町との戦争のお知らせを見た、主人公で語り

  • From: 粋な提案 |
  • 2006/05/25(木) 10:02:17

『となり町戦争』 三崎亜記

なにか、スッキリしない本。なぜなら、「誰が、何のために」となり町との戦争を、起こしたのかが、最後まで分からなかったから。でも、それは重要ではないのかもしれない。誰がどこで何のために戦争を始めようと、実際に自分に降りかかってこなければ、それはないも同じかも

  • From: *モナミ* |
  • 2006/07/09(日) 10:55:19

となり町戦争 [三崎亜記]

となり町戦争三崎 亜記 集英社 2004-12ある日ポストに届いた町の広報誌で知った「となり町」との開戦の知らせ。町役場から「敵地偵察」を任ぜられ、戦争に従事することになった「僕」だが、町はいつもとかわらず、音も光も気配も感じられない。それでも「戦死者」は増え、

  • From: + ChiekoaLibrary + |
  • 2006/11/09(木) 13:00:34

三崎亜記【となり町戦争】

タイトルは「戦争」なのに、戦闘シーンはひとつもなし。でも怖い。戦争そのものの悲惨さ・恐ろしさというより、いかにも「お役所」的な発想の冷たさや、それに対して住民が何も言えないことにゾッとする。何

  • From: ぱんどら日記 |
  • 2007/01/12(金) 15:57:39

となり町戦争

三崎 亜記 となり町戦争 現実感の無い”戦争”がいつのまにか始まられ、いつのまにか終わってしまった。そこで、死者が出て、主人公は、その戦争に予告もなしに敵地偵察という使命を帯びて参加させられる。そこでは、結婚やセックスさえもが工程表の中で決ま

  • From: 羊の迷想 |
  • 2007/02/02(金) 10:42:25

この記事に対するコメント

ふらっとさん、こんにちは。
フィルターを通して見ているような、
不思議な印象を残す作品でした。

  • 投稿者: 藍色
  • 2006/05/25(木) 10:01:42
  • [編集]

背筋が薄ら寒くなるような作品でもありましたね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/05/25(木) 12:37:16
  • [編集]

警告…そうですよね。
今私がこうしている時間にも、どこか遠くでは行われていることなんですよね…。あぁ、なんだか主人公の気持ちがすごくわかります。

  • 投稿者: chiekoa
  • 2006/11/09(木) 13:01:53
  • [編集]

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