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世界中が雨だったら*市川拓司

  • 2005/09/13(火) 20:23:35

☆☆☆・・



 ここにいるのはもうひとりの僕です。
 想い/盲信/性/狂気・・・・・。
 ミリオンセラー作家の魂の叫びが木霊する三つの「愛」の物語。

 愛を見失った少女、愛に飢えた少年、愛を手探りする不器用な大人たち。
 市川拓司の新作は、震えがくるほど切なく、悲しく、やるせない。
 ここにあるのは、僕の永遠のテーマです。
        (帯より)


表題作のほか、琥珀の中に・循環不安

どの物語でも人が殺されたり殺そうとされたりする。そして、殺されたあとのことや殺そうとされるまでのことが綴られている。
語り手は、殺した者であり、殺されようとするものである。
そして、どの場合にも足りないのは≪愛≫である。
≪愛≫はなぜこんなにも人から正気を奪い人を操るのだろう。
たぶんそれがわからないからこの物語たちが書かれたのだろう。


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世界中が雨だったら [市川拓司]

世界中が雨だったら市川 拓司新潮社 2005-06-29「琥珀の中に」「世界中が雨だったら」「循環不安」の三篇が収録された短編集です。このうち「世界中が雨だったら」と「循環不安」は、市川さんがデビューする前に書いていたもので、「琥珀の中で」は書き下ろしだそうです。正

  • From: + ChiekoaLibrary + |
  • 2005/09/16(金) 11:06:34

この記事に対するコメント

衝撃的な作品でした…。でもこういう市川さんもよいとおもいました!

  • 投稿者: chiekoa
  • 2005/09/16(金) 11:07:21
  • [編集]

荻原浩さんもそうだけれど
いろんな面を見せてくれる作家さんは
とてもたのしみですね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/09/16(金) 18:36:21
  • [編集]

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