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十八の夏*光原百合

  • 2005/09/15(木) 17:28:50

☆☆☆☆・



 日本推理作家協会賞受賞作
 本年度(2002年度)最高の感動を呼ぶ癒しの物語
 朝顔、金木犀、ヘリオトロープ、夾竹桃。
 四つの花が彩る珠玉の連作ミステリー
          (帯より)


表題作のほか、
ささやかな奇跡・兄貴の純情・イノセント・デイズ。

どの物語でも花が重要な役割を果たす。
その花がなかったら物語が成立しないほどに それは主役でもある。
花は善意も悪意も持たないのに、それに篭められる想いがあるために象徴にされてしまうのは、花自身にとっては哀しいことかもしれない。

十八の夏では、朝顔の成長で殺すべき人を占われ、ささやかな奇跡では、金木犀の香りの表わし方で運命が決められようとし、兄貴の純情では、ヘリオトロープが兄の純情を象徴し、そしてイノセント・デイズでは、夾竹桃が人を殺す。

どの物語でも、主人公はちょっぴり不器用で、それでも精一杯生きている。
主人公の周りの人たちもみな静かなぬくもりを湛えていてほっとさせられる。
ささやかな奇跡の大家さんの思いやりにほろりとさせられた。

 TB
ちえこあさん
ゆうきさん
おおきさん
ざれこさん

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十八の夏

十八の夏光原 百合 / 双葉社(2004/06)Amazonランキング:83,957位Amazonおすすめ度:Amazonで詳細を見る川べりで出会った信也と紅美子。けっして偶然ではなかった2人の出会い、そしてそこから起こる出来事……。十八の夏は淡くほろ苦い思い出とともに過ぎていく。第55回日本

  • From: 雑食レビュー |
  • 2005/09/16(金) 13:41:23

十八の夏 光原百合

十八の夏光原 百合双葉社 2002-08by G-Tools★★★★★「花」をモチーフに使った4つの短編が収められた、ミステリー短編集。温かくて、さわやかなだけじゃ物足りない。ドロドロしすぎて暗いのは、読んでいて辛い。そのバランスの微妙なさじ加減で、私はある作家さんを好き

  • From: IN MY BOOK by ゆうき |
  • 2005/09/17(土) 20:39:51

「十八の夏」光原百合

(bk1サーバ不調のため画像はまた今度)光原さんは4冊目となりました。今回は連作短編と思ってて読んだんだけど、なんか違うなあ、と思ってて最後らへんに気付きました。お、これは「花」をモチーフとした連作短編らしい。ほお。朝顔、金木犀、ヘリオトープ、夾竹桃、こ

  • From: 本を読む女。改訂版 |
  • 2005/10/06(木) 12:01:42

十八の夏

===== 光原百合 =====[[attached(1,left)]]  @双葉社  2002年8月30日  第1刷発行==== 十八の夏 ==== 表紙のイメージと著者名を見て、女の子が主人公の話かと思いきや、'''三浦真也'''という男子予備校生でありました。 「ミイラ捕りがミイ

  • From: 入ル人ラ |
  • 2006/08/16(水) 17:29:08

この記事に対するコメント

思っていたより明るい感じではなかったんですけど、どれも深く心にしみる感じでした!

  • 投稿者: chiekoa
  • 2005/09/16(金) 11:04:28
  • [編集]

この作品は、

ホントによかったのになあ……。
今『最後の願い』読んでるんですけど、こちらはなんとか期待はずれにならなくて済みそうな感じです^^;

  • 投稿者: おおき
  • 2005/09/16(金) 13:42:47
  • [編集]

>おおきさん
『時計を~』とこの作品と
ほんとうにまったく趣が違いましたね。
これを読んで、おおきさんが『時計を~』を
苦手とおっしゃるのが少しわかった気がします。

>ちえこあさん
『時計を~』を先に読んでいると
「あれ?ちょっと違うな」って思いますね。
あの光あふれる健全な明るさは
こちらにはないですものね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/09/16(金) 18:30:32
  • [編集]

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