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サンネンイチゴ*笹生陽子

  • 2005/12/01(木) 17:46:06

☆☆☆・・



語り手の森下ナオミは14歳。文芸部で詩を書く女の子。
胸のなかではいろんなことを考えているんだけど、内弁慶な性格のせいで思うだけで行動に移すことはなかなかできない。そんな自分の不甲斐なさに胸のなかでひとり突っ込んだりしている。
ふとしたきっかけで急接近したクラスメートの柴咲アサミは ナオミとは対角にいるような我が道をゆくアウトロータイプの女の子。
アサミと、彼女と仲のいいヅカチンこと手塚君、そしてアサミの兄ユウタロウと出会ったことで、ナオミには違う世界が広がったのだった。

アサミもヅカチンもユウタロウもそれぞれ自分の歩く道をちゃんとわかっているようで、初めはわけもわからず着いて歩いていただけのナオミも次第にそのとき自分のとるべき行動をとれるようになってゆく。羨ましいほどいい関係だ。

ただ、学校生活も家族とのかかわりも街を守ろうとする気持ちも文芸部のことも、それなりに描かれて入るのだがなんとなくどれもが中途半端な気がしてしまう。ポイントがもう少し絞られていたらもっと魅力的な物語になったような気がする。

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サンネンイチゴ 笹生陽子

サンネンイチゴ笹生 陽子理論社 2004-10by G-Tools主役は、文芸部で詩を書いているナオミという中2の女の子です。正義感が強くて、理不尽な教師に腹がたってたまらないんだけれど、目だつような行動はとりたくない、と、思っています。もう一人の主役は、ナオミとは対照的

  • From: IN MY BOOK by ゆうき |
  • 2005/12/01(木) 22:33:33

サンネンイチゴ [笹生陽子]

サンネンイチゴ笹生 陽子理論社 2004-10森下ナオミ、十四歳。友達を作るのが苦手なちょっと無口な女の子。ある日ナオミが知り合った男の子は、ナオミのクラスのトラブルメーカー・アサミの噂の相手。彼らと行動をともにするようになったナオミは…。このナオミちゃんの一人

  • From: + ChiekoaLibrary + |
  • 2005/12/02(金) 12:41:48

この記事に対するコメント

> ポイントがもう少し絞られていたらもっと魅力的な物語になったような気がする。

そうなんですよねー。本当に。おしいってかんじでしたね。やっぱりこれは児童書かなあ、って思いました。「ぼくは悪党になりたい」のほうが、わたし好みだったなあ。TBさせていただきました。では!

  • 投稿者: ゆうき
  • 2005/12/01(木) 22:36:17
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笹生さん初体験だったので
次は『ぼくは悪党になりたい』読んでみます。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/12/02(金) 07:25:25
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わたしもなんとなくわかります。「児童書だけどそれだけじゃない児童書」を期待して読んだらわりとシンプルに「児童書」だった感じ…。でもわりと好きです!もう戻れない時代~…!

  • 投稿者: chiekoa
  • 2005/12/02(金) 12:43:34
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シンプルに「児童書」でしたね。ほんとに^^
それでもまた読みたくさせる作家さんでした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/12/02(金) 13:48:02
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