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フルタイムライフ*柴崎友香

  • 2005/12/10(土) 20:49:35

☆☆☆・・



 喜多川春子 22歳。
 美術系の大学を卒業し、
 思いがけず包装機器会社の事務職についた――。
 
 『きょうのできごと』の著者が四季を通して、
 細やかに綴った新入社員の10ヶ月。

 おもしろいで。会社。ほんまにコピーしたりお茶入れしたりするねん。
 なんか、まだ、そういう役をやってみてるっていう感じ。
 <はたらく生活>をはじめて体験する女の子の
 ゆるやかな毎日、恋を描いた長編小説。
          (帯より)


五月から二月の十ヶ月が月ごとに章になっている。
卒業式の二週間前にひょんなことから決まった就職先で慣れない仕事に戸惑いながらなんとか先輩についていっている五月から、これからもいろんなことが起こりそうな状況に置かれながらも 自分の机が自分らしくなっていることに気づく、そろそろ一年が経とうとする二月までの、喜多川春子の日々がただ綴られているのである。
でも、これを読んだだけで わたしはすっかり喜多川春子の同僚になったような錯覚に陥ってしまうのだ。大阪の女の子の実態なんて何にも知らないのに。
それほど何の気負いもなく書かれているのだ。ゆるゆると書かれているのに、ただそれだけではない何かがあるのだろう。

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mamimixさん

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柴崎友香 「フルタイムライフ」

恋愛の話でもなく、日常の出来事を小説にした感じでした。可も無く、不可も無く。

  • From: ゼロから |
  • 2006/12/07(木) 11:49:11

この記事に対するコメント

贅沢な一冊

こんにちは。
なんてことない作品なんですけれど
わたしはかなり好きでした(*^_^*)

本当に同僚になったみたいな気分になれますよね。
柴崎さんの会社勤め生活を元に書かれた作品とか。

東京と大阪では,何かが全然違うんでしょうかねぇ。
お笑い度は高そう>大阪

  • 投稿者: mamimix
  • 2005/12/10(土) 23:26:39
  • [編集]

大阪弁っていうのが◎ですね^^♭
柴崎さんの体験談だったんですね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/12/11(日) 09:32:55
  • [編集]

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