FC2ブログ

魔王*伊坂幸太郎

  • 2005/12/14(水) 20:18:48

☆☆☆・・



いつもの伊坂作品とは少し趣を異にした一冊である。
『魔王』と『呼吸』という語り手を替えたふたつの物語から成る。
著者の多くの作品のキーワードは≪神さまのレシピ≫なのだが 今回は≪人間の作為≫だったように思う。
『魔王』の主人公は安藤という 学生時代から考えることを大事にしてきて 最近腹話術のような不思議な力を持っていることに気づいた男。彼は、ひとりひとりが自分自身で考えていると思っているうちに いつのまにか誰かの作為に導かれ、群集となってひとつの方向へと進むことの見えない脅威を知っていた。
それ故に時代の流れに巻き込まれ、命まで落とすことになるのだが...。

次の『呼吸』では安藤の弟・潤也の妻・詩織が語り手になる。
安藤の死後五年が過ぎ、潤也と結婚してから三年になり いまは仙台に住んでいる。潤也は鳥を観察する仕事に就き、兄の死以来テレビも新聞も見ずに暮らしているのだった。
そして、兄の死のあと それまでなかった力が潤也に備わったのだった。
詩織はそんな潤也を見守っているのだが...。

このあと潤也はどうなるのか、何をするのか。そして日本はどんな道を歩くのか。安藤のしたことは少しでも何かを変えたのか。
この物語自体がこれから起こるだろうことの序章のようにも思える。

V
V

TB
本を読んだら・・・byゆうき
粋な提案
本を読む女。改訂版
miyukichin’mu*me*mo*
しんちゃんの買い物帳

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「魔王」伊坂幸太郎<あらすじ編>

「魔王」伊坂幸太郎(2005)☆☆☆☆★<レビュー:あらすじ編>※[913]、国内、現代、小説、中篇、連作あまりにも心に響きすぎて、感想がまとまらなかった作品。個人的には伊坂のベスト作品。しかし冷静に、客観的に顧みた場合、単体の作品としての完成度はどうなのだろう。

  • From: 図書館で本を借りよう!~小説・物語~ |
  • 2005/12/15(木) 17:13:13

魔王 伊坂幸太郎

魔王伊坂 幸太郎 講談社 2005-10-20by G-Toolsネタバレあり!超能力兄弟が、ファシストと戦う!じゃないな。超能力兄弟が、ファシストと戦おうとする・・・。ですね。あらすじとしてはそういう物語です。あとがきで“ファシズム”や“政治”がテーマではない、と著者が書い

  • From: IN MY BOOK by ゆうき |
  • 2005/12/22(木) 00:14:18

「魔王」伊坂幸太郎

タイトル:魔王著者  :伊坂幸太郎出版社 :講談社読書期間:2005/11/04 - 2005/11/05お勧め度:★★★★★[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]「小説の力」を証明する興奮と感動の新文学。不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」と、静謐な感動

  • From: AOCHAN-Blog |
  • 2005/12/23(金) 13:34:50

魔王、伊坂幸太郎

装幀は松田行正。小説現代特別編集「エソラ」2004年12月・第一号、2005年7月・第二号掲載。表題作と「呼吸」からなる連作中編集。表題作魔王:パソコンシステム会社の

  • From: 粋な提案 |
  • 2006/05/11(木) 11:36:32

伊坂幸太郎 『魔王』

伊坂幸太郎『魔王』。伊坂幸太郎は「何もない」作家である、という書評をどこかで目にしたことがある。そうだと思う。『オーデュボンの祈り』は「何もない」からこそ美しかった。極めて機能的な音楽に出会ったときロックミュージックが胡散臭く聴こえる、そんな感覚に近い。

  • From: HELLOGOODBYE |
  • 2006/11/18(土) 12:14:54

魔 王

 伊坂幸太郎:著 『魔王』  いつものごとく、軽妙な語り口で始まったのに、 いつのまにか、不穏な、目に見えないものが ひたひたと迫ってくる、恐ろしさ。 「魔王」といえば、シューベルトの有名な歌曲があります。 魔王の存在に気づいている子どもは、 何度も何度

  • From: miyukichin’mu*me*mo* |
  • 2007/01/20(土) 22:23:26

「魔王」伊坂幸太郎

魔王伊坂 幸太郎 (2005/10/20)講談社 この商品の詳細を見る 「魔王」と「呼吸」の姉妹篇二作を収録。 「魔王」 子供の頃に両親を交通事故で亡くし、安藤は弟の潤也とその彼女の詩織ち...

  • From: しんちゃんの買い物帳 |
  • 2007/12/18(火) 20:20:39

-

管理人の承認後に表示されます

  • From: |
  • 2010/11/30(火) 01:04:53

この記事に対するコメント

すみません

すみません。まだ、感想まで辿り着いていません(苦笑)。そろそろ、書かなきゃとは思ってるのですが・・。

  • 投稿者: すの
  • 2005/12/15(木) 18:34:28
  • [編集]

こんにちは。
そういえば、「神様のレシピ」の本ではありませんでしたね。
言われてみてきがつきました。
では!

  • 投稿者: ゆうき
  • 2005/12/22(木) 00:06:22
  • [編集]

さん、こんにちは。
自分で考え、行動することを提起する作品でしたね。
「魔王」には続きがあるものと思っていました。しかし調べてみたらこれで完結みたいで残念です。

ブログリストに登録させていただきました。
相互リンクしていただいてもよろしいでしょうか?。

  • 投稿者: 藍色
  • 2006/05/11(木) 11:35:12
  • [編集]

その後が気になる作品でしたものね。

ブログリスト登録 ありがとうございます。
こちらからもリンク貼らせていただきましたのでご確認ください。
これからもますますどうぞよろしくお願いします。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/05/11(木) 17:36:17
  • [編集]

ふらっとさん、リンク設置ありがとうございます。
ふつつかものですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

伊坂幸太郎は図書館に予約していてもなかなか回って来ないので、次のレビューを書けないのがつらいです(泣)。気長に待ちます。

  • 投稿者: 藍色
  • 2006/05/12(金) 12:44:19
  • [編集]

 こんばんは♪
 TB&リンク、どうもありがとうございました。
 よろしくお願いします。

 考えないことの怖さに、
 警鐘を鳴らされているように
 感じました。

 自分で考えるってことを
 忘れないようにしたいです。

  • 投稿者: miyukichi
  • 2007/01/21(日) 19:48:11
  • [編集]

自分で考える、って簡単なように思えてかなり難しいことですね。
でも、いつも心がけていたいことでもあります。

これからもどうぞよろしくお願いします。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/01/21(日) 20:15:15
  • [編集]

来年夏に続編が出るみたいですね。
競馬でためた資金がいかされるのでしょうか。
楽しみですね。

  • 投稿者: しんちゃん
  • 2007/12/18(火) 20:41:08
  • [編集]

続編、来年の夏なんですか?
待ち遠しいですね。
何かとんでもないことが起こりそうな予感が漂うラストだったので、早く先を知りたいです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/12/18(火) 20:58:25
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する