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笑わない数学者*森博嗣

  • 2005/12/24(土) 10:02:16

☆☆☆・・



 MATHEMATICAL GOODBYE
 起源は忘却され 伝統の手法だけが取り残される。
 たとえ、神のトリックであっても
            (表紙より)

 伝説的数学者、天王寺翔蔵博士の住む三ツ星館で
 クリスマスパーティーが行われる。
 人々がプラネタリウムに見とれている間に、
 庭に立つ大きなブロンズのオリオン像が忽然と消えた。
 博士は言う。「この謎が解けるか?」
 像が再び現われた時、そこには部屋の中にいたはずの女性が死んでいた。
 しかも、彼女の部屋からは、別の死体が発見された。
 パーティーに招待されていた犀川助教授と西之園萌絵は、
 不可思議な謎と殺人の真相に挑戦する。
         (内容紹介より)


犀川助教授と西之園萌絵シリーズの三作目。

12年前に一度消えたブロンズのオリオン像が今年のクリスマスに再び消えた。
そして天王寺翔蔵博士は、12年前と同様 そこにいる人々にオリオン像消失の謎を解いてみろと言い、それがこの物語の幕開けとなったのだった。
その夜のうちに、12年前にオリオン像が消えた日に事故死したとされている 天王寺翔蔵の息子・宗太郎の妻・律子とその息子・俊一が死体となって発見され、パーティーに招かれていた萌絵と頼み込んで参加させてもらった犀川が脳みそをフル回転させることになる。
警察の捜査が進むうち、天王寺家の過去のさまざまないきさつや12年前の疑惑などが浮かび上がってきたり、新たな襲撃事件が起こったりするのだが、ふとしたきっかけで犀川が事件の真相に行き当たる。

オリオン像消失の謎は、天王寺博士に挑まれた時点でほぼ判ったのだが、律子がなぜオリオン像のそばで死んでいたのか、俊一がなぜ1号室で殺されねばならなかったのか、という謎は犀川の謎解きを聞くまでまるでわからなかった。
犀川の推理と天王寺博士の告白によって起こったことの真偽は明白になったのだが、それでもまだ解けない謎がある。宗太郎のこと、天王寺博士の長女の夫・片山基生のこと、そしてそもそも天王寺翔蔵博士自身のこと。
ラストの公園のシーンが象徴的である。この謎はいつかどこかで解かれるのだろうか、それとも読者それぞれが定義すればそれが答えだということのなのだろうか。


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本を読んだら・・・byゆうき
今日何読んだ?どうだった??

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◆ 笑わない数学者 森博嗣

笑わない数学者森 博嗣 講談社 1996-09by G-Tools一応再読。天才数学者・天王寺翔蔵博士の住む三ツ星館で行われたクリスマスパーティーに招待された、犀川と萌絵。このパーティーの最中に、庭に立つ大きなブロンズのオリオン像が忽然と消えるという謎が、天王寺博士によっ

  • From: IN MY BOOK by ゆうき |
  • 2006/02/07(火) 11:26:30

「笑わない数学者」 森博嗣

笑わない数学者posted with 簡単リンクくん at 2006.11.30森 博嗣著講談社 (1996.9)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る

  • From: 今日何読んだ?どうだった?? |
  • 2006/12/15(金) 19:40:41

この記事に対するコメント

こんにちは。トラバ&コメントありがとうございました。私もそのラストシーンがめちゃめちゃ印象的でした。おじいさん、あなたは誰なの?!って、いまだに思っています。

  • 投稿者: ゆうき
  • 2006/02/07(火) 11:29:30
  • [編集]

最後はやられました。
簡単だわ~と思っていたらやはり簡単ではなかった…!!森教授にはやられっぱなしです。

  • 投稿者: まみみ
  • 2006/12/15(金) 19:41:55
  • [編集]

像の謎はたしかにどうして登場人物が誰も気づかないの、と思いましたよね。
でもそれで終わらないのが森作品なんですねぇ。

森博嗣さんの頭の中では、いったい何作先までの構想ができあがっているのかしら?と思わせられることもしばしばです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/12/15(金) 20:55:42
  • [編集]

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