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封印再度*森博嗣

  • 2005/12/28(水) 09:53:12

☆☆☆・・



 WHO INSIDE

 岐阜県恵那市の旧家、香山家には代々伝わる家宝があった。
 その名は「天地の(こひょう)」と「無我の(はこ)」。
 「無我の匣」には鍵がかけられており、「天地の瓢」には鍵が入っている。
 ただし、鍵は「瓢」の口よりも大きく、取り出すことが出来ないのだ。
 五十年前の香山家の当主は、鍵を「瓢」の中に入れ、息子に残して、
 自殺したという。果たして「匣」を開けることができるのか?
 興味を持って香山家を訪れた西野園萌絵だが、
 そこにはさらに不思議な事件が待ち受けていた!
       (内容紹介より)


犀川助教授と西野園萌絵のシリーズ五作目。
日本語のタイトルと併せて表紙に書かれている英語のタイトルが絶妙である。
英語の方をまず思いついて日本語に当てはめたのかもしれない、などと表紙でしばらく愉しんだ。
犀川の妹・儀同世津子から萌絵にもたらされた 香山家に代々伝わるパズルのような謎がそもそものはじまりである。
その謎とは≪鍵のかけられた匣があり、その匣を開ける鍵は 鍵よりも口の狭い壺に入れられている≫というものだった。さらに、五十年前の香山家の当主は閂の掛けられた蔵の中、その匣と壺の傍で自殺していたという。
萌絵が興味を持って調べはじめた折も折、現在の当主が死に、その娘も事故に遭う。

「無我の匣」と「天地の瓢」は少なくとも五十年以上前から香山家にあったというが、こんなパズルのようなトリックを考え、実際に作ったのはどこの誰だったのだろう。
そして、最後にそれを預かった犀川はこれからどうするつもりなのだろう。
そして警察は、この事件にどう幕を引くのだろう。
犀川と萌絵にとってはともかく、物語の中の世間的にはすっきりしない終わり方なのではないだろうか。

そして一方、気になって仕方のない犀川と萌絵の関係はといえば
萌絵自身の自己評価によると、少なくとも前進はしているようである。
しかし、
 アンドロメダまで原付で出かけるようなものだ。
 ちゃんとヘルメットをして・・・・・。

というのだから 押して知るべしである。
だが、今回はそれだけでは終わっていなかった。
ますます次作がたのしみである。

 TB
ゆうきさん

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森博嗣 封印再度

あいかわらずネタバレ感想です。S&Mシリーズ『封印再度』と『有限と微小のパン』を未読の方は以下は読まない方がいいですよー。ネタバレじゃない感想はなかなか書けないですねぇ。今更ながら、各章のサブタイトルが十牛図の英訳だったんですねー。英文が十牛図の各絵のタ...

  • From: pommelog |
  • 2006/01/08(日) 02:13:35

この記事に対するコメント

最近、森博嗣さんにハマってるみたいですね。

だって森さんのレビューが盛り沢山・・・コホン失礼。

今年は本当にお世話になりました。
たぶん年末年始はネットやんないと思うんで、
一足お先にオネンネします。

ではふらっとさん、また来年お愛しましょう。よいお年を。

  • 投稿者: アトマツ
  • 2005/12/28(水) 10:41:52
  • [編集]

シリーズ物
順を追って読むこと、珍しいんだけれど
犀川先生と萌絵ちゃんの行く末が気になって・・・^^;
もうしばらく追いかけてみるつもりです。

アトマツさんも
好いゆく年くる年をおすごしくださいね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2005/12/28(水) 12:53:04
  • [編集]

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