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砂漠*伊坂幸太郎

  • 2006/01/15(日) 17:40:00

☆☆☆☆・



砂漠に雪を降らせてみせよう!
ファン待望、著者1年半ぶりの書下ろし長編!
青春小説の新たな傑作が、いまここに誕生した――

「大学の一年間なんてあっという間だ」
入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン・・・・・。
学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく。
パワーみなぎる、誰も知らない青春小説!
  ――帯より


春・夏・秋・冬、そしてまた春 と章は季節を追っているが、大学生活の一年間を描いているのではなく、最後の春の章では(ひとりを除いて)卒業の年を迎えている。
学生なら誰でもが過ごしたような日々でもあり、彼らにとってだけ特別な日々のようでもある四年間の≪取り立てていうほどのこと≫だけが書かれている。
彼らの四年間には、たとえば 一年の春の花見のことだとか、二年の夏に北村が鳩麦さんと小岩井農場へ行ったことだとか、三年の秋に広瀬川の河川敷で、西嶋と鳩麦さんと一緒に豚汁を作った時に、蛇を見つけて大騒ぎになったことや、西嶋がレンタルビデオ店で借りようとしたアダルトビデオの題名を店員に読み上げられて激怒したことだとか、出来事は書き切れないほどあるのだが、それについてはここでは語られていない。語られないと知りたくもなるのだが、著者の頭の中にはきっとこれらの出来事が語られる物語も別に出来上がっているのだろう。章の最後のこの思わせぶりもなんだかたのしい。
学生時代の守られた≪オアシス≫に対して、社会の厳しさを≪砂漠≫に見立てているのだが、≪砂漠≫はそれだけではなく、その時々に誰かの心の中に現われたりもするのである。オアシスの中の砂漠はオアシスの外をとりまく砂漠に比べればちっぽけにみえるかもしれないが、それぞれにとっては何よりも広大なものであり、その砂漠を潤すのはいつも仲間たちなのだ。
それにしてもオアシスのような学生生活、と思って読み始めたらすぐに鳥井が左腕を失くしたのには驚いた。

V
V

TB
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砂漠 伊坂幸太郎

砂漠伊坂 幸太郎 実業之日本社 2005-12-10by G-Tools大学生活の「日常」を丁寧に描いてくれて、懐かしさを感じさせてくれる本です。ああ、大学時代って、こんな感じだったなあ、と。実際は、麻雀、合コン、ボーリングなど私はあまりしていないことを、彼らはするので、実体

  • From: IN MY BOOK by ゆうき |
  • 2006/01/23(月) 00:12:05

「砂漠」伊坂幸太郎

タイトル:砂漠著者  :伊坂幸太郎出版社 :実業之日本社読書期間:2006/03/03 - 2006/03/06お勧め度:★★★★★[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]麻雀、合コン、バイトetc……普通のキャンパスライフを送りながら、「その気になれば俺たちだって、何かできるんじゃない

  • From: AOCHAN-Blog |
  • 2006/03/30(木) 13:45:56

砂漠、伊坂幸太郎

装幀・写真は大塚充朗。装画は清伊吹。岩手・盛岡に住んでいた僕、北村(語り手)は仙台の国立大学に入学し、新入生歓迎コンパに参加します。そこで描かれる何人かの個性的な若者た

  • From: 粋な提案 |
  • 2006/06/06(火) 16:16:53

「砂漠」伊坂幸太郎

砂漠発売元: 実業之日本社価格: ¥ 1,600発売日: 2005/12/10売上ランキング: 12285おすすめ度 posted with Socialtunes at 2006/07/10直木賞選考会にて。「ああ、また伊坂くんか」「もう5回目ですわね、ふふ」「今度はなんだ、ミステリじゃないのか」「青春モノで爽やかで

  • From: 本を読む女。改訂版 |
  • 2006/07/12(水) 00:04:35

砂漠

砂漠 というタイトルと表紙のイメージから、正直手にとって本を開くのをためらいま

  • From: のりぞーちゃんのブックレビュー |
  • 2006/10/24(火) 04:20:10

砂漠 伊坂幸太郎

砂漠伊坂 幸太郎 (2005/12/10)実業之日本社この商品の詳細を見る大学1年の幕が開ける。コンパで知り合った僕ら5人は、なんとなく大学生活を一緒に送ることになる。特別なことがあったりなかったり、とにかく僕らは色々なもの

  • From: リトル・バイ・リトル |
  • 2007/11/26(月) 01:41:34

砂漠 伊坂幸太郎著。

≪★★★★☆≫ 素晴らしい~~~っ!と読んでる間と読み終わった後思った。 合コンで場の空気を白けさせても飄々として自分の説を唱える西嶋。そんな西嶋なら、砂漠に雪を降らせることが出来るかもしれない、この男なら奇跡を起してしまうんじゃないか、そんな男と出会った?...

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2008/11/28(金) 23:51:57

この記事に対するコメント

こんにちは。
鳥井の事件には驚きましたよね。
でも、鳥井くん、かっこよかったです。
キックボクシングのくだりなど、最高でした。
私の中では、西嶋よりも、鳥井です。
コメント&トラバ、ありがとう!

  • 投稿者: ゆうき
  • 2006/01/23(月) 00:10:36
  • [編集]

そうそう、鳥井くん!
事故後、すぐに立ち直っちゃったらスーパーマンみたいだけれど
しばらくうじうじしていたところが
また本当っぽくてよかったです。
麻雀がわかるときっともっと別の面白さがあるんでしょうね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/01/23(月) 07:28:09
  • [編集]

わたしは

忘れてましたが,主人公が何度か
新聞の勧誘員と戦っては,契約して
いたことにちょっと笑ってしまいました。
独り暮らしはじめたばかりだと,あれ
って断りにくいですよね。
新聞屋さんもよくわかってるなと思いました。

  • 投稿者: mamimix
  • 2006/01/28(土) 05:24:31
  • [編集]

筋に直接関係ない出来事の描写が生きていますよね♪
北村君の性格がくっきり浮かんでくるようでした@新聞勧誘員さんとの攻防

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/01/28(土) 13:40:03
  • [編集]

はじめまして。
苗坊と申します。
ゆうきさんのブログから参りました。
伊坂作品はとても好きです。
これは面白かったですね。
5人ともそれぞれ良いキャラで、友情って素晴らしいなぁと思いました。
莞爾の最後の一言に納得しましたね。

突然のカキコ失礼いたしました。
また、お邪魔します^^

  • 投稿者: 苗坊
  • 2006/02/13(月) 12:56:15
  • [編集]

苗坊さんようこそ♪

伊坂作品、わたしも大好きです。
伊坂さんご自身の学生生活が色濃く出ているのかなぁ。。。なんて
あれこれ想像しながら読みました。

こんなところですけれど、
またいつでもいらしてくださいね。
お待ちしています。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/02/13(月) 19:55:18
  • [編集]

いつもTBさせていただいてるのに、
コメントもせずすみません・・・。
ほんとこの本は面白かった! 昔を思い出しました。

伊坂さん、早くも新刊が出ましたね。
そちらも楽しみです。

  • 投稿者: あおちゃん
  • 2006/03/30(木) 21:06:13
  • [編集]

あおちゃんさん
こちらこそ、いつもTBありがとうございます。

『終末フール』
図書館に予約してありますけれど
いつ手元に届くことやら...。
いつものことなので我慢強く待ちますけれど。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/03/30(木) 21:21:52
  • [編集]

私も麻雀がわからないので、
わかったら、より一層楽しめたでしょうね。
南ちゃんの超能力がスパイスとして
効いていた作品でもありました。

  • 投稿者: 藍色
  • 2006/06/06(火) 16:16:16
  • [編集]

伊坂さんが仙台を愛していることも
よくわかりましたね。
そして、登場人物のキャラクターがそれぞれみんなよかったです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/06/06(火) 17:29:15
  • [編集]

これよかったですね~。彼らの大学生活の4年間の、大切さがすっごい伝わってきました。でも過ごしてるときっていうのは、その大切さってことに気付かないものなんですよね。
東堂さんの西嶋への変わらぬ想いがよかったですね~。すっごい美女なのに、西嶋を選ぶ辺りが好感大ですね。(笑)

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2008/11/28(金) 23:56:30
  • [編集]

伊坂さんの学生時代もきっと充実していたのだろうなぁと思わせてくれる物語でした。
東堂さんの美女らしからぬ言動も魅力的でしたね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2008/11/29(土) 11:39:26
  • [編集]

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