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草原からの使者*浅田次郎

  • 2006/02/04(土) 17:23:44

☆☆☆☆・



沙高楼綺譚

各界の名士が集う秘密サロン「沙高楼」。
世の高みに登りつめた人々が、人生の秘事をあかしあう。
  ――帯より

沙高楼にようこそ。今宵もみなさまがご自分の名誉のために、また、ひとつしかないお命のために、けっして口になさることのできなかった貴重なご経験を、心ゆくまでお話くださいまし。語られる方は誇張や飾りを申されますな。お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな。あるべきようを語り、巌のように胸に(しま)うことが、この会合の掟なのです。  ――本文より


表題作のほか、宰相の器・終身名誉会員・星条旗よ永遠なれ。

女装の主人が迎える青山の高層ビルの最上階に沙高楼はある。
そこに集う人々は地位も名誉も兼ね備え 地上においては言い知れない苦労もしている人々なのである。しかし、ひとたびここ沙高楼に集ったからには、何も隠し立てする必要はなく、胸に仕舞って誰にも言えずにいた事ごとをありのままに語ることができるのだった。
この本のなかの四つの物語も、その夜の客人たちがそれぞれに語った物語なのだった。

もうとにかく面白かった。語る人も 語られる物語も、まさに実際にありそうでいて まさかと思わされるような事柄であるし、また、語り手の話し振りから その性格が窺い知れて ますます興味深くもある。
どの述懐の面白さにも甲乙つけがたいものがある。

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  • From: 男を磨く旅 |
  • 2006/11/11(土) 08:34:51

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