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うつくしい子ども*石田衣良

  • 2006/03/16(木) 12:42:35

☆☆☆・・



弟はなぜ殺したんだろう?
13歳の弟は猟奇殺人犯!?
14歳の〈ぼく〉の孤独な闘いが始まった。
今を生きる子どもたちの光と影をみずみずしく描く問題作!
  ――帯より


科学学園都市として知られるニュータウン東野市夢見山で小学3年の女児が行方不明になり、間もなく奥ノ山の自然保護課の用具小屋で惨たらしい死体で見つかった。
そしてあろうことか身柄を確保された犯人は13歳の中学生だった。

夢見山中学2年の三村幹生を語り手とする章と朝風新聞の記者・山崎を語り手とする章がほぼ交互に繰り返される。
幹生の章では、世間の目やマスコミの報道に翻弄される犯人の兄としての幹生と友人たちとの関係や、犯人である弟の心の動きを探る過程が描写され、山崎の章では、警察の動きや記者としての葛藤が描かれる。そして二つが次第に重なりラストへと上っていくのである。

『うつくしい子ども』というタイトルのなんと皮肉なことだろう。
姿形の美しさ、親の言うことをよく聞きすくすくと健やかに真っ直ぐ育っている美しさ。そしてその美しさの仮面に隠された闇の顔。
起きてしまったことの残虐さとその動機の儚さとのギャップには胸を塞がれる思いがするが、兄として、揺れることはあっても何とかして弟の心に寄り添おうとする(姿形の美しくない)幹生の行動の勇気には胸を打たれる。

 TB
ベンジャミンさん

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「うつくしい子ども」

石田衣良 / 徳間文庫―――学園都市を震撼とさせた9歳の女の子の猟奇殺人。―――犯人は、13歳の弟のカズシと判明。殺人現場に―――残されていたサイン<夜の王子>はカズ

  • From: ホンの感想 |
  • 2006/05/18(木) 13:33:20

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