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ひまわりの祝祭*藤原伊織

  • 2006/03/19(日) 17:41:59

☆☆☆・・



表紙にファン・ゴッホ(ファンまでつけるのが正確なのだとか)の「ひまわり」が乗っているので、それに関係する物語なのだろうとは思って読みはじめたのだが、物語り半ばの200ページを過ぎる頃まで何がどう関係してこれほどハードなストーリーが展開されているのかが判らない。主人公・秋山秋二に突然のように降りかかる災厄の原因の見当が皆目つかないもどかしさと早く核心に触れてくれ、という欲求で半分まで読み進むと、後半 いきなり加速し、二転三転しつつ真実に迫る、という感じである。
行動を見張られていたり、出会いを仕組まれたり、激しい銃撃戦があったりする割には 物語全体に漂う印象は静かである。不思議だが、これは秋山のキャラクターの成せる技でもあるのかもしれない。
物語がはじまったときにはすでに亡くなっている秋山の妻・英子の想いがいつもどんなときにも秋山に寄り添っているのが切なくもある。ラブストーリーと言ってもいいかもしれない。

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