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悪党たちは千里を走る*貫井徳郎

  • 2006/04/27(木) 18:38:37

☆☆☆☆・



真面目に生きることが嫌になった3人が企てる、「人道的かつ絶対安全な」誘拐――?

『慟哭』の著者がユーモアとスピードたっぷりにおくる、誘拐ミステリの新境地!

「おまえがそんな極悪人とは知らなかったぞ。
 言うに事欠いて誘拐だと?
 いたいけな子供をさらって
 親を脅迫しようって言うのか。
 そりゃお前、
 世の中で一番卑劣な犯罪じゃないか」――本文より
  ――帯より


けちな詐欺師の高杉と弟分の園部は、いかがわしい商売で儲けた成金・金本に徳川埋蔵金を売りつけようとして カラーコピーのリトグラフを売りつけたところだったご同業の三上菜摘子に邪魔されたのだった。
高杉たちが次の仕事――犬の誘拐――の段取りのために成城の渋井邸の近くをうろついていると、またまた菜摘子に出くわし、成り行きで一緒に仕事をすることになる。
渋井家の様子を探っていたはずの高杉はしかし、渋井の息子の巧に気づかれ、懐かれてしまい、あろうことか巧に自分を誘拐して身代金を山分けしようと持ちかけられ 話に乗ってしまうのだ。
そんなとき、巧がほんとうに誘拐されたのだ。犯人は?目的は?高杉たちは翻弄されることになる。

美人で東大出だがかわいくない菜摘子、頭は空っぽだが高杉に心酔している薗部、そして 普段はだらしがないがいざというときには決断する男である高杉、さらに美形で頭もいいが小学生の癖に生意気な巧。どのキャラもはまっていて、そのやり取りだけで笑ってしまう。
初めは、すべて巧が仕組んだことか?と思ってしまった。それほど巧が周到だということでもあるのだろう。
つい数日前まではお互いに見ず知らずだった高杉たちと巧に通うものがあたたかい。
ただ、あの犯人だとすると誘拐の動機としては弱い気がしなくもないが。

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藍色さん

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悪党たちは千里を走る、貫井徳郎

イラストレーションは佐々木啓成。詐欺師になって4年の主人公、高杉篤郎は舎弟(?)の園部と金満家の屋敷を訪れ、徳川埋蔵金のネタでカモにしようとした矢先、一足先にリトグラ

  • From: 粋な提案 |
  • 2006/05/16(火) 15:17:52

この記事に対するコメント

ふらっとさん、こんにちは。
楽天的な展開で、貫井さんの新しい一面を見せてくれた作品でしたね。

  • 投稿者: 藍色
  • 2006/05/16(火) 15:16:43
  • [編集]

不思議なつながりの三人なんだけれど
なんだかじんわりするところもあったり。
またこのトリオ(?)のハチャメチャ騒動を見たい気もします。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/05/16(火) 18:58:30
  • [編集]

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