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風に桜の舞う道で*竹内真

  • 2006/05/02(火) 17:20:34

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予備校の特待生寮・桜花寮で1990年4月からの一年間を過ごした10人の一浪生の物語と、10年後の2000年の彼らの生き様の物語。
親の意向で早稲田の文学部を目指してはいるものの 明確な志向性を持てずにいるアキラの目を通して語られる十年前と現在である。
そもそもあれから十年後のいま桜花寮で共に過ごした仲間の消息を尋ねたり連絡をとって会ったりすることになったのは、リュータが死んだという噂が耳に入ったからだった。リュータの消息を追うために、当時の仲間と接触するたびに十年前が鮮やかに浮き上がってくるのである。
あの場所で、あの一年間に、あの仲間たちと過ごしたからこそ いまの自分が在るのだと、30歳を目前にした十年後にそれぞれが思えるなんて、なんてしあわせなことだろう。
個性的なメンバーが揃う中、アキラのポジションは意外と大事だったのではないかと思う。

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