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地に埋もれて*あさのあつこ

  • 2006/07/07(金) 16:52:33

☆☆☆・・

地に埋もれて 地に埋もれて
あさの あつこ (2006/03)
講談社

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月明かりの夜、藤花の下、
わたしは土の中から引き戻された。
夢なのか、それとも幻なのか・・・・・。
黄泉と現が交差する、生と死のミステリー。

---

人は何度も再生できる。
自分の力で生き直すことができる。
あなたへ――この思いが届きますように。 あさのあつこ
  ――帯より


帯にはホラー・ファンタジーと謳われている。たしかにシチュエィションは現実には有り得ないような背筋が凍るようなものかもしれないが、ホラーというのとも少し違うような気がする。
『透明な旅路と』の白兎の物語である。死の世界と現の世界の橋渡しをする彼が、またもや役目を担って現われる。
生きているのに 自分の生きる意味をわからずにいる人は、死んでも死んだことをわからずにさまよっているのだと言う。その魂をあちらに逝けるようにするのが白兎の役目なのである。むやみやたらに死に引きずり込むわけではない。
生きるべき人はしっかり生きられるようにするのもまた彼なのである。
不倫の果てにひとり死なされ、相手に埋められた優枝が白兎に掘り出されるところからはじまるこの物語は、悪夢のようにはじまるが、安らかな夢のように終わるのである。
白兎は次には誰の元へ現われるのだろうか。


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粋な提案

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地に埋もれて、あさのあつこ

装画は民野宏之。装丁は藤田知子。「バッテリー」で第35回野間児童文芸賞受賞。「バッテリー」全6巻で第54回小学館児童出版文化賞受賞。ほかの作品「NO.6」シリーズ、講談社青い鳥文庫「テレパシー少女「蘭」事件ノ

  • From: 粋な提案 |
  • 2006/07/10(月) 01:44:52

この記事に対するコメント

いきなりタイトル通りの場面から始まったので、ホラー度が高いのかと思って始めは身構えながら読みました。
でも白兎くんが不思議な魅力で導いていって、何が隠されているのか知りたくて、あっというまに読み終えました。
感動的なファンタジーでした。

  • 投稿者: 藍色
  • 2006/07/10(月) 01:44:36
  • [編集]

はじまりはこれ以上ないくらい衝撃的でしたね。
『透明な旅路と』で白兎のことを知らなければ
また違った読み方になったのかもしれないけれど
掘り起こしだのが白兎だったので
彼に行方を預けたままで愉しむことができました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/07/10(月) 07:08:16
  • [編集]

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