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幸福ロケット*山本幸久
- 2006/07/09(日) 17:24:02
☆☆☆☆・ ふたり、同じ未来を見てた。京成電車に、ガタゴト揺られながら…。クラスで8番目にカワイイ「あたし」と、深夜ラジオ好きでマユゲの太い「コーモリ」の、可笑しくて切ない初恋未満の物語。 幸福ロケット
山本 幸久 (2005/11)
ポプラ社
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よかった!
何がよかったかというと、隅から隅までよかった。登場人物は、語り手役の香な子はもちろん、母ひとり子ひとりなのに入院してしまった母の病院に通いながらもクラスメイトにはそんな素振を見せずに明るく振る舞っているコーモリも、元モデルだという美しくて冷たくて、でもそれだけではない鎌倉先生も、香な子の恋のライバルでもある町野さんも、誰もが真っ直ぐ生きているのにとても好感が持てるのである。
あの《アカコとヒトミ》ががんばっているのがわかったのも嬉しかったし。
恋って、なんだかんだ面倒なことを言っても、これがすべてなんだなぁ とじんわり思える一冊だった。
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「幸福ロケット」 山本幸久
幸福ロケットposted with 簡単リンクくん at 2005.12.27山本 幸久著ポプラ社 (2005.11)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る
- From: 今日何読んだ?どうだった?? |
- 2006/07/10(月) 20:05:29
幸せロケット ~山本 幸久~
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「幸福ロケット」 山本幸久 2006-151
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「幸福ロケット」山本幸久
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この記事に対するコメント
いいですよねー。山本さんの作品の中では「笑う招き猫」に次いで好きです。コーモリと香な子のふれあいがとても好きでした。小学生…いいなぁ。
山本幸久さんの作品に出てくる人たち
みんないいですね。
今回の主役は小学生なんだけれど
これがすべての人間関係の基本のような気がしました。
この作品が初山本作品だったんですが、
あとで「アカコとヒトミ」の存在を知り再読しました。
初恋・・・いい響きだなぁ~(笑)
すごく面白くて、以降山本作品のファンになった記念すべき一冊です。
《アカコとヒトミ》もそうだったけれど
このコーモリと香な子も
つい応援したくなってしまうキャラクターですね。
これまで相性が悪かった山本さんですが、これは面白かったです。
次も相性が合うといいなあ。
『凸凹デイズ』はきっと愉しめると思いますよ。