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ビネツ*永井するみ

  • 2006/07/16(日) 21:38:36

☆☆☆・・

ビネツ ビネツ
永井 するみ (2005/05)
小学館

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美熱
――「エステはセックスに似ている。 痛い、だけど気持ちがいいからやめないで、というあの感じ」

青山の高級エステサロンを舞台に、美容業界にかかわる人間たちの表と裏を克明に描き出した<美的ミステリー>

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青山の高級エステサロン『ヴィーナスの手』。 サロンオーナーの安芸津京子にヘッドハントされた麻美は、その手の特性から<神の手>の再来ともてはやされる。 このサロンにはかつてサリという神の手を持つエステティシャンがいたが、六年前に何者かに殺害されていた。 京子と夫の健康食品会社社長・弘庸、様々な思惑でサロンに通う客たち、弘庸と前妻の息子・柊也などの愛憎が複雑に絡み合いながら物語りは展開するが――。
  ――帯より


今回の舞台はエステティックサロンである。 主役はエステティシャン。
ミステリとして読むには多少物足りなさを感じなくもないが、エステサロンの舞台裏を覗くには格好の物語である。アロママッサージの心地好さがページを通して伝わってくるようで、ついうっとりしてしまいそうになった。
人間関係の複雑さや愛憎の描かれ方も、あれほどのことをしてしまうにしては通り一遍である気はするが、女心と口コミの噂の伝播の速さと恐ろしさは背筋が寒くなるようだった。

和倉麻美のマッサージを一度受けてみたい。


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*モナミ*
ゼロから

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『ビネツ』 永井するみ

ものすごくマッサージに行きたくなる一冊。「神の手」と言われるエステティシャンの手で、体中マッサージされたい…。と、読んでるだけで、その快感に陶酔してしまいそうな描写にウットリ。体をほぐすだけではなく、心のコリも溶かしてくれる、最高の技術とサービス。そんな

  • From: *モナミ* |
  • 2006/10/12(木) 20:36:46

永井するみ 「ビネツ」

神の手の後継者をして、大手エステサロンから引き抜かれた和倉麻美。あれよとゆうまに人気が出て雑誌やTV引っ張りだこになったらよくいる嫉妬魔の餌食に。

  • From: ゼロから |
  • 2009/07/12(日) 20:03:51

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