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ママの狙撃銃*荻原浩

  • 2006/08/02(水) 12:48:55

☆☆☆☆・

ママの狙撃銃 ママの狙撃銃
荻原 浩 (2006/03)
双葉社

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世界の平和より、今夜のおかず
福田曜子はふたりの子をもつ主婦。
夫の孝平は中堅企業のサラリーマン。
ふたりは、ごくふつうの恋をし、ごくふつうの結婚をしました。
ただひとつ違っていたのは・・・・・

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「立射に関して言えば、男より女の方が有利なんだ。骨盤が大きくて、高い位置にあるからね。女はみんな銃座を持って生まれてくるんだ。左のひじを腰の骨に乗せるようにして撃ってごらん。どんな男にも真似のできない射撃ができるから」 (本文より)
  ――帯より


なんて突拍子もない設定なのか。 こんなことが突拍子もないことでない時代になったら恐ろしくて生きていられなくなるかもしれない。 それなのになんと普通でささやかな暮らし、ささやかな悩み、なのだろう。 そのギャップに鳥肌が立つ。
郊外にやっと家を買った福田家の、夫や子どもや庭の日当たりに悩むホームドラマとしての一面と、妻である曜子の置かれた特殊な立場ゆえの過激な物語とが、違和感なく(?)表裏一体になっているのは見事と言っていいのだろうか。
平凡なごく普通のささやかな暮らしを望んでいる曜子には、二度と心の底からの安息は訪れないだろう。 それは血のなせる技なのだろうか。 あまりにも切なく哀しい。

それにしても、荻原浩=オバサン説(なんてあるのかどうか知らないが)、またもや信じたくなりそうである。 女性の特性を描いて見事すぎるのである。 日常の細かい仕草の描写は 自分がオバサンでなければ知りえないのでは?と思わされるほど、くすりと笑ってしまう真実味があるのだから。 



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ママの狙撃銃

荻原浩 恐るべし!福田曜子は一見普通の主婦。ちょっと頼りない夫とかわいい娘に息子。ガーデニングを趣味とし、買ったばかりの家をこよなく愛す。そんな普通の主婦・・・のはずだけど、実際は・・・・。

  • From: My Favorite Books |
  • 2006/08/02(水) 20:48:06

この記事に対するコメント

一部嫌になるシーンもありましたが
全体的に面白かったです。
荻原浩=オバサン説は
奥田英朗=オバサン説と同じくらい
インパクトが大きいですね(笑)

  • 投稿者: す~さん
  • 2006/08/02(水) 20:47:59
  • [編集]

映像化されたらちょっと厭な作品ですね。

『ママの狙撃銃』の荻原浩さんは
『明日の記憶』の荻原浩さんとは別人かも!?
と思ってしまうくらいです^^;

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/08/03(木) 07:15:46
  • [編集]

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