fc2ブログ

十四番目の月*海月ルイ

  • 2006/09/06(水) 17:19:34

☆☆☆・・

十四番目の月 十四番目の月
海月 ルイ (2005/03)
文藝春秋

この商品の詳細を見る

主婦・桑島樹奈はスーパーで買い物中に二歳の娘・美有を誘拐される。身代金を要求され、様々な場所を引き回されたあげくに、京都シャングリラホテルで二千万円を奪われた。離婚して三歳の息子を育てているピアニスト・奈津子は、現場で演奏をしていたことから事件と関わりを持つ。果たして犯人はどうやって金を奪ったのか?そして、その動機は。


ユーミンが好きなのでタイトルに惹かれて読んでみた。
誘拐事件の背景をさまざま思い巡らしながら読み進んだが、読むほどに誘拐された女児・美有の母・樹奈の性質の欠落部分が明らかになってきて、この辺りにきっかけがあるのでは、と思わされる。
誘拐事件では、身代金の受け渡し時に最も緊張感が高まるのが普通だが、その点 この犯人は いとも鮮やかに警察の目を出し抜いたのが興味深かった。
ただ、謎解き部分は少し淡々としすぎているような気がしなくもない。
樹奈の性質を考えると、復讐になったのかどうかさえ怪しく思われもする。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する