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イッツ・オンリー・トーク* 絲山秋子

  • 2006/09/10(日) 17:29:31

☆☆☆・・

イッツ・オンリー・トーク イッツ・オンリー・トーク
絲山 秋子 (2004/02/10)
文藝春秋

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引越しの朝、男に振られた。東京・蒲田―下町でも山の手でもない、なぜか肌にしっくりなじむ町。元ヒモが居候、語り合うは鬱病のヤクザに痴漢のkさん。いろいろあるけど、逃げない、媚びない、イジケない、それが「私」、蒲田流。おかしくて、じんわり心に沁みる傑作短篇集。第96回文学界新人賞受賞。十年に一度の逸材、鮮やかなデビュー作。


表題作のほか、第七障害。

自分も躁鬱を患い一年間の入院のあと 貯金を食いつぶしながら直感で蒲田に部屋を借りた橘優子は、引越しの朝あっけなく男に振られた。それでも引越し作業をするうちにそんなことも忘れ、いろんな想いや物事や人を背負いこみ 荷を降ろしながら生きてゆく。
何とはなしに物悲しくて うっすらとしたおかしみもあり、やっぱりやるせない人生物語。

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『イッツ・オンリー・トーク』  絲山秋子

第96回文學界新人賞受賞作。表題作と「第七障害」収録。ジメジメしていない鬱病患者の話。自分の病気を突き放す。諦めるというのもちょっと違う。それはそこにある、という感じ。抱きしめて、自分を慈しんで生きていこうなどと、よい子ちゃんの態度はない。その病気のせ..

  • From: 猛読醉書 |
  • 2006/09/10(日) 19:24:21

絲山秋子【イッツ・オンリー・トーク】

短編2つを収録した本。表題作の『イッツ・オンリー・トーク』と、『第七障害』。『イッツ・オンリー・トーク』は、『やわらかい生活』というタイトルで映画化された。本の帯に寺島しのぶと豊川悦司の写真がある。『

  • From: ぱんどら日記 |
  • 2006/09/11(月) 13:20:44

イッツ・オンリートーク    ~絲山 秋子~

久々に読みました、絲山秋子。これがデビュー作らしいんですけど、確かにデビュー作でこれだけのものを書いたらその後が期待されますよね。っていうか、優子痛すぎ。そんな誰彼となくやっちゃうなんてさ。

  • From: My Favorite Books |
  • 2006/09/12(火) 21:36:27

この記事に対するコメント

うまいひとり言

うつ病を突き放すでもなければ、抱きしめるでもない。
ただそこにある、という描き方にやられました。

>いろんな想いや物事や人を背負いこみ 荷を降ろしながら生きてゆく。

諦めるでもなければ、ズンズンと前進していくでもない。
不思議な力を持った新人作家でしたね。

  • 投稿者: かつき
  • 2006/09/10(日) 19:22:46
  • [編集]

病気をひとつの個性のように扱っているように思いました。
無理のないひとり言でしたね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/09/10(日) 21:25:22
  • [編集]

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