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となりの用心棒*池永陽

  • 2006/10/04(水) 18:36:43

☆☆☆・・

となりの用心棒 となりの用心棒
池永 陽 (2004/09)
角川書店

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頼もしい男が商店街にやってきた! 気は優しくて力持ち、情に脆くて女にちょっぴり弱い用心棒。
婿養子に入った巨漢の勇作は一念発起して空手道場をオープン。気の優しい勇作はたちまち商店街のよき相談相手に。が、肝心の門下生は思うように集まらず…。
脛に傷をもった善良な人々と悲哀ただよう“弱者の味方”を描く、涙と笑いが交錯する傑作人情小説。


沖縄出身で岩のような巨漢・勇作は、祖父に空手の手ほどきを受け 滅法強い。アメリカで道場破りをしながら無鉄砲な暮らしをしていたこともあったが、日本へ帰り、ひょんなことから夏子と結婚し 婿養子に入ることに。
滅法強いが、ただ強いだけではない勇作の 幸福と悲哀。それに、商店街の人たちや 道場に集まる人たちの悩みや事情やあれこれが絡んで、涙あり笑いありの人情物語になっている。
勇作がアメリカで自ら抱えてしまった命題が、勇作にとっては不本意だろうが、彼の人柄の魅力を増しているようにも思える。


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たりぃの読書三昧な日々

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「となりの用心棒」(池永陽著)

 今回は 「となりの用心棒」 池永 陽著 です。この本は7編の短編を収録した連作短編集ですね。

  • From: たりぃの読書三昧な日々 |
  • 2006/10/04(水) 20:26:31

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