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銀の犬*光原百合

  • 2006/10/12(木) 18:55:53

☆☆☆☆・

銀の犬 銀の犬
光原 百合 (2006/06)
角川春樹事務所

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この世に想いを残す魂を解き放つ、伝説の祓いの楽人(バルド)-オシアン。声を失った楽人オシアンとその相棒ブランの物語。ケルトの民話・伝説に登場する妖精や妖魔が次々と現れる不思議で切ない愛の物語。


表題作のほか、「声なき楽人」「恋を歌うもの」「水底の街」「三つの星」という五つの連作物語。
壮大な夢幻の世界に迷い込んでしまったようで、ページを開いてまもなくはどちらに進んでいいのか戸惑い、きょろきょろと辺りを見回すばかりだった。それが読み進むうちにぐんぐんと世界に惹き込まれオシアンやブランやそれぞれの物語に登場する人たちに寄り添って、彼らと旅を共にする心地になっているのにはたと気づくのであった。
声を失い、祓いの楽人として最も大切な歌を歌うことができないながらも竪琴を奏でることで、亡くなって尚行くべき場所へ行けずにいる魂を 行くべきところへ導き送りつづけるオシアン。彼を唯一の主となし、我が命はオシアンのもの と言い切って、彼の言葉となって働く生意気な少年・ブラン。まずはこの二人の魅力の虜になり、読者も共に旅をせずにはいられなくなるのである。
さまざまな場所に赴き、迷える魂を救う彼らだが、オシアンが声を失った理由や、ブランと出会ったいきさつなど、彼ら自身に関する謎に答えは未だない。あとがきにも書かれているが、彼らの旅はまだまだ続いているので、そう遠くないいつかきっと また彼らと共に旅ができることだろう。早くまたあの竪琴の音色を聴きたい。


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本を読んだら・・・byゆうき

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銀の犬 [光原百合]

銀の犬光原 百合 角川春樹事務所 2006-06「音」の力でこの世に想いを残す魂を解き放つ、祓いの楽人(バルド)、オシアン。声を失った楽人オシアンとその相棒ブランの旅を描いた物語。これはいいです。私こういうの大好きです。不満があるとすればこの本がまだ一冊しか出てい

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  • 2006/10/13(金) 16:22:18

■ 銀の犬 光原百合

銀の犬光原 百合角川春樹事務所 2006-06今回光原さんはミステリィではなくて、ファンタジーです。そういえばもともと、童話や詩を研究されている方なんですよね。どうやら、声なき楽人(バルド)シリーズというシリーズものの第1作らしいです。声を失った祓いの楽人オシア

  • From: 本を読んだら・・・by ゆうき |
  • 2006/10/15(日) 04:24:44

この記事に対するコメント

悲しいお話が多いのに、でもあったかいっていうか、すごく好きでした。こういう「命」の考え方、ステキだなぁと思います。続きが楽しみです!

  • 投稿者: chiekoa
  • 2006/10/13(金) 16:23:03
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続編ではオシアンのことがもっとわかるでしょうか。
ヒューやトリーももっとかけがえのないものになるのでしょうか。
なにより、続編 いつごろ出るのでしょうね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/10/13(金) 16:50:10
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この本の独特の雰囲気にはやられました。かなり好きな世界です。続編、本当に楽しみですね。

  • 投稿者: ゆうき
  • 2006/10/15(日) 04:26:15
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自然にアニメで画が浮かんできてしまいました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/10/15(日) 08:24:53
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