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四度目の氷河期*荻原浩

  • 2006/10/17(火) 18:47:07

☆☆☆☆・

四度目の氷河期 四度目の氷河期
荻原 浩 (2006/09/28)
新潮社

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人生を語るには、早すぎるなんて言わせない。ぼくは今日から、トクベツな子どもになることにした―何をやっても、みんなと同じに出来ないワタルは、ある日死んだ父親に関する重大な秘密を発見する。その瞬間から、少年の孤独なサバイバルゲームは始まった。「自分」を生きるため、本当に大切なことって何?『明日の記憶』の著者が描く、今ここにいることの奇跡。感動青春大作。17歳の哀しみと温もりが、いま鮮やかに甦る。


ワタルと母は町のはずれの坂の上にひっそりと建つ一軒家に二人暮らしだった。父はいない。顔も知らない。母は研究員として研究所で働き、彼らはいつまでたってもこの町ではよそ者だった。そしてワタルは外見も成長の度合いも ほかの子どもたちとは違っていた。ある日ワタルは、いくつかの要因から 自分がクロマニヨン人の息子だと推測し、そう信じることで ほかの子どもたちとの違いにも納得することができ、自分だけの自信と目標を持つことができたのだった。

自分とは?他者とは?という 思春期に誰でもがもてあます悩みを、姿かたちと生い立ちの違いという際立った差異によって人よりも強く抱いてしまったワタルが 自分がほかの誰でもない自分だということに気づくまでの長い長い道のりは ときに叫びだしたくなるほどであり、ある意味似たもの同士のサチの存在が雪野原で流す涙のあたたかさのようにじんと沁みる。

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四度目の氷河期     ~荻原 浩~

読み応えあり。ワタルは母親と二人小さな町で暮らしている。よそ者の二人に町の人たちは冷たく、二人をかたくなに受け入れようとしない。幼稚園の頃から人と違う行動を取るワタルに友だちはなく、いつも一人で母親

  • From: My Favorite Books |
  • 2006/10/17(火) 21:43:58

四度目の氷河期 荻原浩

装幀は新潮社装幀室。1997年「オロロ畑でつかまえて」で第10回小説すばる新人賞を受賞デビュー。2005年「明日の記憶」で山本周五郎賞を受賞。主な作品「ハードボイルド・エッグ」「噂」「メリーゴーランド」「僕

  • From: 粋な提案 |
  • 2006/10/25(水) 15:03:29

四度目の氷河期 [荻原浩]

四度目の氷河期荻原 浩 新潮社 2006-09-28生まれたときから母と二人暮らしのワタル。常に付きまとう「父の不在」という影に加え、容姿も他の子供とはどこか違う彼。何をやってもみんなと同じに出来ず、それが原因で周囲から辛くあたられる孤独な子供時代を送っていたワタル

  • From: + ChiekoaLibrary + |
  • 2006/11/10(金) 15:52:00

四度目の氷河期 荻原浩 新潮社

「自分は普通じゃない」と思うところから、47億分の一としての自分自身にたどり着くまで。一人の少年が、大人になるまでの、軌跡。・・・ということになるのかな。その時期を、「自分が、クロマニヨン人の子供だ」と思うことをアイデンティティとした男の子の話です。

  • From: おいしい本箱Diary |
  • 2006/11/11(土) 00:05:48

● 四度目の氷河期 荻原浩

四度目の氷河期荻原 浩新潮社 2006-09-28簡単に言うと、思い込みの激しい孤独な少年の、父親探し、ひいては自分探しの物語です。学者の母親と2人暮しのワタル。父親がいないこと、目や髪の色が薄いこと、独特の色使いで絵を書くこと、走るのがとても速いこと。幼い頃から

  • From: 本を読んだら・・・by ゆうき |
  • 2006/11/11(土) 01:07:52

四度目の氷河期/荻原 浩 [Book]

 荻原 浩:著 『四度目の氷河期』  1万年前に生きたクロマニヨン人を父と定める ワタルの、18年間の記録。 端的に言うと、そうなります。 でも、もちろんそれだけじゃない。 なんていうか、すごくロマンなお話でした。 そして、ワタルのロマンを、知らず知らず応援

  • From: miyukichin’mu*me*mo* |
  • 2007/04/10(火) 21:23:39

四度目の氷河期 荻原浩著。

≪★★★≫ 結構ぎっしりでしたね、内容の濃さ。 シングルマザーやハーフなんて、白い目で見られちゃうある田舎町。研究所で働く母親と二人で暮らすワタルは、ちょっと変わった男の子。走ることが大好きで、決められた色で絵を描くことよりも好きな色で絵を描きたい。そん...

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2008/08/22(金) 23:28:16

四度目の氷河期<荻原浩>-(本:2009年読了)-

四度目の氷河期クチコミを見る # 出版社: 新潮社 (2006/9/28) # ISBN-10: 4104689033 評価:89点 予備知識なしにこの小説を読み始めた。 「四度目の氷河期」という題名、そして本の表紙。 きっとSFなのだろうと思っていたのだが、どうにも変な立ち上がり。 ?...

  • From: デコ親父はいつも減量中 |
  • 2009/10/10(土) 13:53:11

「四度目の氷河期」/荻原 浩

「四度目の氷河期」/荻原 浩(新潮文庫刊) 今年の初読みは文庫本になっていたのでこの本にしました。映画『明日の記憶』の原作者が荻原 浩だと知って、色々読み始めたけれど、僕が主に読書タイムにしているのは専ら通勤電車の行き帰り。困るのは思わず吹き出してしまい?...

  • From: 京の昼寝~♪ |
  • 2010/02/09(火) 08:41:47

この記事に対するコメント

最後の終わり方は希望の持てる終わり方でよかったですね。

ただシリアスなだけでなく、
時に笑ってしまうところもあって
読み応え十分の作品でした。

  • 投稿者: す~さん
  • 2006/10/17(火) 21:45:51
  • [編集]

導入部分を読んだだけで、背中がゾクリとしました。
それがあんなふうにラストにつながっていくなんて!
母子関係は、あまりに切なくて、「どうして?」って思わされ
父子関係は、あまりに哀しくて言葉もありませんでした。
最後はほんとうに、ほっとしました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/10/18(水) 07:15:15
  • [編集]

久しぶりの荻原さんで、
始めはどんな話なのか、さっぱりわかりませんでした。
思い込みが強いワタルの語り口に引っ張られるようにして、感動のエンディングまで、読み上げていました。

  • 投稿者: 藍色
  • 2006/10/25(水) 15:03:17
  • [編集]

はじまりがいきなりあの場面ですものね。
どこへ連れて行かれるのかと思いました。
でも最後にはきっちりあの場所に戻ってきましたね。

「クロマニヨン人」が突拍子もないのに比べて「月見うどん」はいやに現実的で、そのギャップがなんとも言えず...。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/10/25(水) 18:40:51
  • [編集]

それにしてもワタルくんはよくまぁあんな幼稚園のころのこととか覚えてるなぁと…いや、私の記憶力に問題があるだけかもしれませんが。それだけ大変だったのかな…と思うと、もうこれからはめいっぱい幸せになれ!と応援したくなりました。

  • 投稿者: chiekoa
  • 2006/11/10(金) 15:53:25
  • [編集]

サチちゃんの尻に敷かれながら、きっとしあわせになることでしょう。笑
17歳ですものね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/11/10(金) 17:07:19
  • [編集]

この日本の、しかも小さな町で、ワタルのような子は、さぞ生き難かったことでしょうね。そんな彼の道のりが、とても愛しい物語でした。
こういう行き難さって、けっこう抱えている子は多いような気がします。若い子に読んでほしい本でしたね。

  • 投稿者: ERI
  • 2006/11/11(土) 00:08:52
  • [編集]

自分をクロマニヨン人の子孫と思っているのはたぶんワタルだけだと思うけれど
自分はみんなと違うんじゃないか、というのはたぶん多かれ少なかれ誰でもが持っているものなのではないかと思います。
それぞれ本人はワタル同様真剣なんですよね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2006/11/11(土) 06:56:03
  • [編集]

 こんばんは♪
 TBどうもありがとうございました。
 
 長い長い道のりでしたが、
 その先にはかけがえのないものが
 待っていましたね。
 ワタルとサキの今後の幸せを
 心から祈りたいです☆

  • 投稿者: miyukichi
  • 2007/04/11(水) 22:33:14
  • [編集]

こんなに長い道のりだったのに
まだやっと17歳なのですよね。
この先もいままでよりずっと長い道が続くのだけれど
二人なら乗り越えられることがきっとたくさんあることでしょう。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/04/12(木) 07:11:04
  • [編集]

私はラスト、このままサチと二人で雪に埋もれてしまうのかと思って、ヒヤヒヤしながらも、でもそんな寂しい終わり方でもそれはそれでいいかな~、なんて思ってました。ま、よかったですけど。ワタルの抱えてた孤独みたいなものってなかなか理解されないけど、長い物語の中で丁寧に書かれてましたね。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2008/08/22(金) 23:33:03
  • [編集]

喩え方が突拍子もないから、ワタル固有の問題のようにも見えてしまうけれど
きっと誰でもが通る道なのでしょうね。
それが丁寧に描かれていて、切なくもなりました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2008/08/23(土) 11:15:48
  • [編集]

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