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「裏窓」殺人事件*今邑彩

  • 2006/11/06(月) 10:14:40

☆☆☆・・

「裏窓」殺人事件―tの密室 「裏窓」殺人事件―tの密室
今邑 彩 (1991/10)
光文社

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デザイナー・北川翠が三鷹のマンションから墜落死した。北川の部屋は密室状態にあり、警察は自殺と判断。が、飛び降り直後の北川の部屋に男がいたことを少女は目撃していた。少女の名は坪田純子。密室状態の部屋からどうやって男が消えたのか?さらに、北川の墜落と同時刻におきた、中野での女子大生殴殺事件、その犯人と北川の部屋にいた謎の男とが同一人物とみなされた。とすると、犯人は三鷹・中野間を瞬間移動したことになる。警視庁刑事・貴島柊志は、不可解な謎を追うが…。ついで起こる連続女子大生惨殺事件、純子に迫る魔手。衝撃の密室トリックと大ドンデン返し、本格推理の妙味にサスペンスを加味した著者全力の書下ろし傑作。


貴島刑事シリーズ。
一見何の関係もないように見えるほぼ同時刻に起きた二つの事件。ひとつはベランダからの墜死、もうひとつは置時計による撲殺。しかし、犯人にとってみれば見逃しようのない線で繋がっているのだった。しかもそこに、別の要素も絡まっているならば・・・・・。

あとがきに書かれているように、謎が解き明かされることによってすっぱり割り切れ、余韻を残さない物語ではなく、解明されて尚 背筋がゾクリとするような目に見えない恐怖に囚われるような物語になっている。もしかすると真実は、解き明かされた以外にあるのではないだろうか、と思わず窓の絵を見つめ返してしまいそうになるような。
無言電話、ノブをガチャガチャさせる音、鳥の羽ばたき、などが恐怖を募らせる効果をいや増している。

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