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少し変わった子あります*森博嗣

  • 2006/11/30(木) 19:10:15

☆☆☆・・

少し変わった子あります 少し変わった子あります
森 博嗣 (2006/08)
文藝春秋

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上品で美味しい孤独をどうぞ。

失踪した後輩が通っていたのは、いっぷう変わった料理店。予約のたびに場所が変わり、毎回違う若い女性が食事に相伴してくれるという…。謎めいた料理店で出会う「少し変わった子」たちが、あなたを幻想的な世界へと誘う物語。


8つの「変わった子」の連作物語。
なんて不思議な物語なのだろう。やっていることといえば、初対面の若い女性と食卓を囲み 美味しい料理を食べているだけなのだが...。
その店には名前もなく、決まった店舗もなく、メニューもない。ただ電話をすれば いつも違うどこかに店が設えられ、料理が供される。そして、オプションでお相伴してくれる女性を頼むこともできるのである。少し変わった子、というのはこの女性のことである。彼女たちも店と同じようにその場限り、一度限りで 二度と会うことはできないのである。とりとめのない話をしたり、ただ黙って雰囲気に酔いしれたり、心地好いときを過ごして また日常へと帰るのである。
大学教授の小山にこの店を紹介したのは、後輩の荒木だった。その後 彼は失踪し、彼についての手かがりを得たいという思いも手伝って、小山はその店に通うようになったのであった。――のだが・・・・・。
このラストは・・・・・!? 背筋がぞくっとしたのは気のせいだろうか。




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粋な提案

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少し変わった子あります 森博嗣

装画・挿画は、あずみ虫。装幀は鈴木成一デザイン室。別冊文藝春秋第二五一号から第二六三号まで不定期掲載。主人公で語り手の私、大学講師(助教授?)の小山は、失踪した後輩、荒木の行方を捜すため、彼が通っていた一風変わ

  • From: 粋な提案 |
  • 2007/01/11(木) 12:15:08

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  • From: |
  • 2011/11/04(金) 23:49:38

この記事に対するコメント

奇妙な味わいの物語でしたね。
森さんの新境地…大人の男のファンタジー・ホラーみたいです。
静かな雰囲気が印象的でした。

  • 投稿者: 藍色
  • 2007/01/11(木) 12:08:13
  • [編集]

どうして?何の目的で?
と、わからないことだらけ。
なのにそこのところは大前提なので謎解きもないのが不思議感を煽りますね。
荒木はどこに?
小山はどこに?

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/01/11(木) 13:08:39
  • [編集]

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