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極上掌篇小説

  • 2006/12/30(土) 17:32:12

☆☆☆☆・

極上掌篇小説 極上掌篇小説
いしい しんじ、石田 衣良 他 (2006/11)
角川書店

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ページを繰ればまだ見ぬ出会い――。
現代の名手30人が、両手でそっとすくい上げた宇宙を横切る物語のきらめき-。
原稿用紙わずか10枚に、こまやかな物語のひだを情感ゆたかに謳いあげる、所要時間各数分、珠玉の現代文学・各駅停車の旅。


深紅に金文字の宝箱のような容姿の一冊である。見るからに「極上」の匂いが__。
ずらっと三十人、表紙に並んだ金色の著者名。眺めるだけでうっとりである。
そして目次。
いしいしんじさんではじまり、吉田篤弘さんで〆られる 短い旅の連なりは、読者をどこへ連れて行ってくれるのだろうか。いやがうえにも期待が高まる。
そしてその期待は裏切られることはないのだった。著者それぞれの風味を香り高く漂わせながらじっくり煮込まれた一品を食べ歩く旅のようである。わたしとしては、前半に特に好みの味わいが多かったように思うが、〆が吉田篤弘さんだったことで、旅の余韻がより奥深くなったように思う。



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極上掌篇小説 いしいしんじほか

カバーCGは桑原大介。ブックデザインは鈴木成一デザイン室。野性時代新創刊号(2003年12月号)から2006年11月号まで「極上てのひらの物語」の掲載を加筆訂正。(以下、敬称略)既読の作家さん:いしいしんじ、石

  • From: 粋な提案 |
  • 2007/01/10(水) 02:21:26

極上掌篇小説

極上掌篇小説いしい しんじ 石田 衣良 伊集院 静 角川書店 2006-11タイトルの通り、極上な掌篇がたっぷりつまった小説集です。…たまに極上じゃないのもあったような気がしますが。ついつい知っている作家さんの作品に注目しまうのですが、なんと言っても総勢30名!読むの

  • From: + ChiekoaLibrary + |
  • 2007/01/11(木) 12:04:27

この記事に対するコメント

ごあいさつ、遅くなりました(汗)。
今年もどうぞよろしくお願いします。

広範囲の物語になじんでいらっしゃるふらっとさんには、かなり楽しめたと思います。
ついていけないお話もありましたが、ラストの吉田篤弘さんで、すっきりできました。

  • 投稿者: 藍色
  • 2007/01/10(水) 01:23:00
  • [編集]

わたしも後半いくつか馴染めないものがあったのだけれど、吉田篤弘さんがピリッと〆てくださったので、トータルで「極上」の旅になりました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/01/10(水) 07:01:40
  • [編集]

私も前半の印象が強かったです~。知ってる作家さんが多かったっていうのもあるかと思いますが…。これは五十音順ですけど、掲載順に読んでみたかった気もします。誰かがどこかで路線を変えてしまったのか…とか(笑)。

  • 投稿者: chiekoa
  • 2007/01/11(木) 12:05:38
  • [編集]

ほんとにほんとに!
誰が?どこで?ふふふ。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/01/11(木) 12:54:18
  • [編集]

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