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欲しい*永井するみ

  • 2007/01/03(水) 20:44:40

☆☆☆☆・

欲しい 欲しい
永井 するみ (2006/12)
集英社

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他人の不幸でかなえられる、私の願い。
人材派遣会社を経営する由希子。42歳、独身、愛人がありながらホストで寂しさを紛らわす日々。愛人の不慮の死に疑念を持ち、真相を探ろうとするが…。女性心理を鋭く描き出すミステリータッチの長編。


由希子の経営する人材派遣会社に登録している槙ありさは、由希子の愛人・久原が取締役をしているMIKASA商事で派遣社員として働いている。その職場へ、ありさの別れた夫が金の無心にやってきてトラブルになり、ありさは迷惑をかけることを良しとせず辞めると言い出すが、由希子は何とか続けるように説得し、久原にも相談する。
物静かで控えめで仕事も真面目にするありさは、どこか人を放っておけない気持ちにさせるものを持っている。そのせいか、彼女と関わった人たちはなんとかしてやりたいとあれこれ心を砕くのだったが、ありさ自身はどこか煮え切らないのだ。

由希子と久原、そして由希子と派遣ホストのテル、また ありさと別れた夫とのトラブル、という三本のラインが絡みあう物語として読み進んでいたのだが、あるところから何かもっと深い事情の匂いが漂いだす。そうなると物語は一度に混沌とし始め、何が真実か、誰が信じられるのかが途端に判らなくなる。いちばん冷たい心を笑顔の裏側に隠しているのは誰なのか。最後の最後まで心を許せないのである。




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永井するみ『欲しい』●

 2006.12.20初版。初出「小説すばる」2005年4月号から2006年7月...

  • From: 駄犬堂書店 : Weblog |
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欲しい [永井するみ]

欲しい永井 するみ 集英社 2006-12人材派遣会社を経営する由希子は四十二歳、独身、恋人は妻子持ち。彼が帰った後は、出張ホストを呼び寂しさを紛らわせる日々。そんな中、彼女の会社に派遣登録している女性が、元の夫に職場に押しかけられ金を無心されるという事件が起こ

  • From: + ChiekoaLibrary + |
  • 2007/01/19(金) 15:07:51

この記事に対するコメント

なんか、一気に最後まで読んで、で、どうしたらいいのかわからなくなる本でした…。いやぁな感じといえば言えるような…。不思議ですね…。

  • 投稿者: chiekoa
  • 2007/01/19(金) 15:13:55
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はっきりした形にはならないざわざわかんが残る物語でした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2007/01/19(金) 20:30:52
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